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日本語には文脈や状況によって意味が変わる曖昧な言葉がいくつもあります。
その中の1つである”ちょっと”について海外の掲示板で語り合っていました。

引用元:reddit.com


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●投稿主
授業で使うために”ちょっと”に関する書類を作ってる所。
聞きたいのは複数の意味があることで間違った使い方をしてしまったことはないかということ。
”ちょっと”を使った好きな言い回しとかあるかな?
どんなコメントでも大歓迎。

●comment
友達は”ちょっと”が”little”という意味になることと、”もっと”が”more”という意味になることを知ってたから”ちょっともっと”と言うのが好きだった。
後年移り住んだ日本で訂正されるまでは。

●投稿主
↑それは本当にお気の毒様だね。

●comment
文法的に正しければと思ってしまうな。
”ちょっともっと”は面白い言い回しだ。

●comment
”ちょっともっと”って間違いなの?
自分だったらどういうのかわからないけど、何故そう言わないのかもわからない。
(実践が足りない!)

●comment
↑状況によるけど”A little more”だったら”もう少し”とか”もうちょっと”と言うね。
”もう”は”already”に加えて”more”という意味にもなる。

●comment
↑じゃあそれはいわゆる”そういう言い方はしない”って奴なのかな?
それとも”○○だから文法的に正しくない”という奴なのかな?

●comment
↑”もっと”は”comparatively more(※比較的な多)”という場面で使われる。
暗黙の裡であっても何かと比較しない時に使うと意味が通じなくなるんだ。
”もう少し頑張って”と”もっと頑張って”の違いを考えてみると良いかも。

●comment
初めて日本に行った時は”ちょっと”と”少し”を完全に互換可能なものとして使ってた。
変な目で見られることもあったけど、そもそも自分の日本語はかなり怪しかったからみんな言わんとすることはわかってくれた。

●comment
”少し”は文字通り”a little bit”という意味だけど、ちょっとは対象をさらに追加するという意味になるね。
(聞いている人が頭の中で意味を完成するように促すような感じ)

●comment
間違った使い方をしたという記憶はないけど、好きな使い方は何かを辞退する時に言う場合。
肩を落として辛そうな表情をし、ため息と共に”ちょっと……”。

これで充分なのが好き。
嘘は言ってないし過剰な表現でもない。

●投稿主
↑それだ!
凄く便利だよね。

●comment
↑これ。。。ちょっとぐあいがわるい

●comment
↑”ぐあいがわるい”すら言う必要がないぞ。

●comment
↑その通りだね。
投稿主にとっては良い指摘だと思うけどラジオとかメディア媒体ではない普通の人々との会話だと”ちょっと”だけで終わるのは結構珍しいと思う。
”ちょっと”だけじゃなくて他の説明も聞くことが多いかな。

●comment
”ちょっと待ってください”

●投稿主
↑定番だね。

●comment
北アイルランド出身なんで”ちょっと”はこっちの”wee”という言葉と同義語として扱ってる。

●投稿主
↑どういう風に同じなの?

●comment
↑おそらく同じ意味ではないんだろうけど同じような使われ方をしていて、あらゆる物事の説明のために使われているんだけど人によって意味は様々になる。
一般的には”small”という意味で使われてる。

●投稿主
↑なるほど。
ちょっとしたクールな言葉ってたくさんあるものなんだね。

●comment
”ちょっと”の最も奇妙な使い方はウェイトレスを呼ぶときの”ちょっと”だと思う。

●投稿主
↑今でもそれはよくわかってない!

●comment
アメリカだと給仕や待機してるスタッフの注意を引くために”just a little thing”や”little moment”的なことを言う場合がある。
全ての人が言うわけじゃないし地域的なものもあると思うけど、給仕の注意を引くための”ちょっと”はそういう感じがするね。
幾つか聞きたいことがあったり彼らの時間を取らせてしまうけどそんなに急いでるわけじゃない、みたいな。
(※アメリカだと)テーブルを担当してる給仕だけじゃなくて店内のスタッフを呼ぶときにも使ってるね。

●comment
↑個人的には他者の注意を引くために言う”Real quick~”とか”One sec~”みたいな意味で使ってる感じがする。

●comment
日本に住んでいた2014年、ルームメイトと夜に遊ぶためにコンビニまでポケモンカードを買いに行った。
探しても見つからなかったから店員に聞いてみたらこう返ってきた。
”ちょっとないみたいです”
100%確実ではない意味で、且つ”ちょっと”が”みたい”と同時に使われているのを聞いたのは初めてだった。
頭の中では” LITTLE BIT ないってどういうことなんだ?LOOKSないってどういう意味なんだ?ないのかあるのかどっちなんだ?”ってなった。

もちろんよくある日本語の曲解って奴だ。

●comment
”ちょっと待って”

●comment
誰かが無作法に”(待ってを省略して)ちょっと”と言って来たら、礼儀正しく”ちょっと何?”と言ってあげよう。

●comment
日本人の友達は誰かが列に横入りしてきた時にも”ちょっと”と言ってる。

●comment
面白いね。
自分は”ちょっとそれはどうかな”という言い方が好き。
誰かの言った間違いを穏やかに訂正する方法。
外人相手には英語に混ぜて”Yeah that’s kinda chot”と言うこともある。
より短くカジュアルに問題を指摘するのに使ってる。

●comment
生徒が授業中にトイレに行きたい時に”ちょっとトイレ”と言ってるね。
誰かに説明してもらったこともあるけど未だによく理解できてない。

●comment
それはちょっとあれや。
めっちゃちょっとやな。
”ちょっと”は素晴らしい言葉だ。

●comment
うむ、ちょっと「ちょっと」とアンキ(※日本語学習)アプリで探索してくるね...
うわっ、ちょっと!373件ってちょっと…

まずは『SHIROBAKO』の高梨太郎の台詞2つを知っておく必要があるね。
矢野:「ちょっと、太郎!」
高梨:「えっ今俺ちょっとカッコいいこと言ったのに...」

このキャラはまさに金鉱だ。
「人を見る目にはちょっと かなり自信ありますよ」


『スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました』から
このジョークはタイトルのせいで効果なくなってるけど、言ったということがネタになっている
「まっ 三百年も続けてれば ちょっとはレベルも上がってるか」

とはいえ面白いと思えるものはそんなにないかも。

ほんの少しだけ褒める場合。
「ちょっとした感動がある」

あとは”黙れ”をできるだけ礼儀正しく言おうとした場合。
「ちょっと黙っててくれないかな」

●投稿主
↑これは実に包括的な例だと思う。
ありがとう!

●comment
>聞きたいのは複数の意味があることで間違った使い方をしてしまったことはないかということ。
そうかな?
”ちょっと”は凄く複雑な言葉だとは思わないな。
複数の意味があるとも思えない。
様々な文脈でも同じような意味で使われてるし。

●comment
↑”少し”という意味から”穏やかな否定”に至るまでには大きな文化的跳躍があったように思う。
それらはお互いに明確な意味を持っていると言えるし。
慣用句的に使われている方だって特定な意味を持っていて一般的だ。
それにどこから派生したかはわかるけど、どうやって派生したのかは説明しにくいと思う。

●comment
↑日本人と話をしていて歯の隙間から吐き出しながら”それはちょっと……”と言えば断ろうとしているんだと分かる。
英語でも”"I'm sorry, but that's a bit...”と言われれば何を言おうとしてるのかわかるだろ。

●comment
↑言おうとしてるのが”little bit”なのかそれとも”a bit”なのか、それこそがその人の言おうとしてることなんだ。
礼儀正しく回避しようとしてる言葉の断片で、二重のエンコードになってる。

英語の場合だったらそう言われたら楽しくなさそうだから少しだけしかいないと言いたいのか、ちょっとだけ遅れて来るのだろうかと考えると思う。
もしくはちょっと行くのは気まずいとか。
ああ、ちょっと都合が悪くて、これがその人なりの断り方なんだな、と。

この場合はその言葉から先にでてくる候補はそんなに多くない
これは先が広がっていくけど説明が進めば明らかになっていく。

他方”ちょっと”はなかなか推測できない。
しばらくすればいろんな手掛かりを得ていって単純に断りたいんだと推測できるようになるけど。
非日本語ネイティブはそうやって学んでいくしね。

ともあれ”少し”と”ちょっと都合が悪いし言葉ではっきり断りたくはないんだけど、実際のところ断ってるんです”の違いは説明する価値があると思うな。




状況や言い方で意味がずいぶんと変わってきます。
その分便利に使える言葉でもあり、海外では”Chotto a minute(ちょっと待って)”という使い方もされています。