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日本のビルや集合住宅では外に面した階段、屋外階段を持つものも少なくありません。
屋外階段は他の国ではあまり見かけないと海外の掲示板に投稿されていました。

引用元:reddit.com

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●投稿主

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image credit:reddit.com

日本の高層ビルで一般的に見かける屋外階段は他の国ではなかなかないのは何故だろう?伝統建築も近代建築も好きで1995年に日本に交換留学に行ったことがある。
日本の高層ビルを見て最初に気付いたのは建物の片側、あるいは両側に外に面した螺旋階段を持つコンクリート製の高層ビルが多いことだった。
まるでコイルで閉じられたノートみたいだったな。

そういう階段はビルの外壁と混ざり合い、白色でごつごつしてることが多かった。
テルアビブにあるバウハウス・センターの曲面のバルコニーやマイアミにあるストリームライン・モダンのビルを思い出した。

※テルアビブのバウハウス・センター
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image credit:archdaily.com

※ストリームライン・モダンはフロリダを中心に派生した曲面を持った建築様式:wikipedia
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MCHart, CC BY 2.0, via Wikimedia Commons

でも自分としては日本のこの独特な階段は美的理由よりも実用的な理由で生まれたんじゃないかと思ってる。
日本は地震があった時にガス管や高圧電線が壊れる危険性があることからセントラルヒーティングや換気、空調はあまり普及していない。
日本にとって地震は日常だから建物は常にそれを考慮したものになっている。
屋外階段は換気の必要がないし建物が倒壊するようなことがあっても内部に人を閉じ込めないで済むのではないだろうか。
だから地震の少ない他の先進国では見かけないんじゃないだろうか?
台湾もこの要件を満たしているし、日本から多くの影響を受けてもいる。
でもこういう解放された螺旋階段は全然見かけない。

●comment
アメリカは?

●comment
こういう螺旋階段はアメリカではあまり見かけないね。
もっとも近いのなら非常階段がそうだけどこれは緊急避難用で日常的に使うものじゃない。

●comment
↑アメリカの気候が関係してるのかも。
雪や氷があるから階段がそういうのに晒されるのは危険だ。
駐車場のようなところにはこういう階段もあるけどね。

●comment
↑ニューヨーク市には普通にあるぞ。

●comment
↑新しいビルには許可されてない。
再建プロジェクトの場合は適切に機能することをテストしたうえで非常階段を出入り口として使用することが認められる場合もある。
通常は地域の管轄によって変わるし消防署が最終決定権を持ってる。

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アメリカでも結構見かけるぞ。
屋外階段だけど建物に溶け込んでるからぱっと見はわからない。

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建物の基準としてあるんじゃないかな。

●投稿主
↑自分もそう思った。
でもどういう機能のためにあるんだろうか?

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↑2つくらい理由を考えられる。
1つ目は火災時の非常階段としても使えるため。
密閉されていたら機材を使って換気をする必要があるけどこれなら自然換気できる。
開発者にとって予算は常に懸念事項だし自然換気にしたらかなり予算を削減できるはずだ。

2番目は外側に出入り口を置いた方が真ん中や両サイドに階段を配置するよりも床のレイアウトが効果的にできるだろうということ。
画像の建物の幅を考えると中央や側面に階段を配置すると建物が半分に別れてしまったりレイアウトが変になると思う。
ぱっと思いついたのだとそんな感じだ。
他にも理由があるのかもしれない。

●投稿主
↑確かにそれは納得できると思う。
ありがとう。

●comment
新鮮な空気は良いものだからね。

●comment
階段を上ってる最中も外気を呼吸できるし荷物を受け取ることだってできるからじゃないかな。

●comment
地震の時に効果を発揮するのかもしれない。

●comment
火事の時に役に立つような気がした。
解放されてるなら煙は階段エリアを漂わずに外へと逃げていく。
それに階段に閉じ込められても救助される可能性もある。

●comment
アメリカにもたくさんあるぞ。
特にカリフォルニア周辺。
次の建築基準改正の際には許可されなくなると思うけど。
濡れたり凍ったりするからで、避難するのは天気のいい日ばかりではないからだという噂を聞いたことがある。

煙の制御に関しては自然換気が強制換気よりも効果が落ちるということはないね。

●comment
インドでも一般的に見かけるよ。
国の建築基準では高層ビルは非常階段は解放されているか換気されている必要がある。

●comment
フロリダの学校でも一般的だ。
通ってた中学、高校、大学は外部階段が設置されてた。

●comment
火災時の避難用にレギュレーションが設定されているのかもしれない。

●comment
フロリダのアパートもこういう外部通路になってる。
最大で4階までだけどね。

●comment
何故他の国は非常階段を後部に配置したり隠しているのだろうか。
日本は前面に堂々と配置しているようだ。

●comment
ヨーロッパだと少数の建物がこういう風になってるね。
リチャード・ロジャース(※イギリスの建築家:wikipedia)がこういう階段のファンなんだ。

※リチャード・ロジャースが設計したロイズ・オブ・ロンドン
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CC BY-SA 2.0

●comment
こういう考えは好きだな。
実際素人考えの図面でも取り入れてる。
正直これは床面積を有効利用するのに効果的だと思う。

●comment
幾つかの要因があるだろうな。

まず建築費が安く済む。
(建材が少なくて済むし屋内階段よりも規制が緩い)

空調費を削減できる。
(ビル内に入り込む空気を減らせる)

美的感覚

天候は理由にならないと思う。
厳しい冬がある北日本でも屋外階段はよく見かけるから。

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個人的には雨の日や寒い日は外部から遮断されてた方が良いかな。
あと高所恐怖症なんだ。
なので屋内階段の方が好き。
背骨の構造が作られてるから地震の時に避難場所にできそうだとは思う。

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ハワイでも一般的だよ。

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イタリアでも見たことがあるな。
天候が理由じゃないだろうか。

●comment
特定の気候、特に地中海気候だとほとんどの建物が屋外のらせん階段を持ってる。
(※雨の多い)ニューイングランドに住んでたら屋外階段を欲しいとは思わないだろうな。

●comment
フィリピンだと低層建築に多い。
特に2~3階の商業ビル。
高層ビルになると雨季の雨を避けるために屋内階段が多くなる。

●comment
屋外階段にすると滅多にないとは言え人が落ちてしまう可能性はあるからちょっと安全性は落ちる。
でも面積を確保することはできるね。
あと建物の前後に階段を設置するのが簡単になる。
でも火事の際は火事になったら前面の階段を閉鎖して後部の非常階段を使うようにしてるけどね。
その方が消防士が救助しやすいから。

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カナダのモントリオールだと3階くらいのアパートは屋外階段が一般的。
床面積に階段が含まれなくなるから屋外階段にしてスペースを稼いでいるんだと聞いたことがある。

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↑ロビーや階段部分の暖房費を節約するためでもあると聞いたことがある。

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モントリオールの屋外階段は曲線を含めることでスペース効率を高めてるからその説明は納得だな。

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ちなみにケベック州の建築基準が修正されない限りカナダでこの階段を設置するのはもうできない。
屋外階段からの避難を禁止するルールができたからのはずだけど正確な文面は思い出せない。

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屋外階段は課税されるスペースに含まれないから節税のために設置してる、というワイルドな考えが湧いてきた。

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スペインとポルトガルでも人気だぞ。
一般的には天候がかなり影響していて温暖で雨や曇りの少ない地域だと屋外階段が人気になる。

●投稿主
↑なるほど。
確かにイベリア半島も日本も(若干)亜熱帯気候だね。
自分が住んでるデラウェアバレーもそういう気候なんだけど、こっちだと非常階段がそういう役割を果たしてるのかも。
地震はそんなにないけどハリケーンは増えてきている。

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日本は雨が多いぞ。

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↑ポルトガルもだ。

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インドもこういう階段はかなり多い。
というか完全に密閉されていて窓のない階段なんか見かけないくらいだ。

●comment
メキシコやラテンアメリカでも多いよ。
なのでそんなに珍しいものでもないと思う。





世界でも地域によって一般的だったりそうじゃなかったりするようです。
雪が多い北海道は日本の他の地域に比べて少ないかも。
屋外階段には火災時に避難しやすい、開放感がある、規制が緩いなどのメリットもあるそうです。




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新建築住宅特集2021年11月号/風が抜ける家-外に居場所を生むテラス