623: 本当にあった怖い名無し:2010/07/22(木) 22:15:47 ID:Thb/ewNd0
流れぶった切りで投下。ガイシュツ覚悟で「生きている脳」筒井康隆

金持ちの男が不治の病で死の床にあった。
医者は彼に言った。「脳だけを取り出して、培養液に浸けて置けば
理論的には何百年も生き続けることができますよ」
そのうち技術が進めば、目や耳などの感覚器官の代わりになる機械も
サイボーグの手足も開発される。神経にそれを直接接続すれば
元気な体がもう一度手に入る。それまでは培養液の中でのんびりと
待てばいいのだ。

医者の甘言に乗せられ、男はそれを承諾した。
手術は無事に終了し、彼の脳髄は培養液の中に静かに浮かんでいた。
傍目にはのんびりと、安らかにたゆたっているように見えた。

術後、意識を取り戻した彼は全身の激痛に戦いた。
彼の脳髄から伸びる神経線維は全て途中で断ち切られ、裸のままで
培養液に浸されている。それが彼には全身の激痛となって感じられるのだった。

叫ぼうにもそのための口も声帯も無い。
状況を知ろうにも見るための目が無い。
誰かに話を聞こうにも、聞くための耳すらもちろん無い。
誰にも助けを求めることすらできないまま、いつまで続くのかもわからない
痛みの中で、彼は医者の言葉を思い出していた。
「理論的には何百年も」
障子に映る影Img568


114: 本当にあった怖い名無し:2010/06/25(金) 20:01:48 ID:ks+9jNsUO
大学病院で医者してるんだが
先日まで末期癌の患者さん持ってた
モルヒネ使っても全然痛みがとれなくて、あまりに苦しそうにしてるのを見ていたご家族が
「もう、楽にしてあげて下さい」って言ってきた

...何か引っかかったが、意志の疎通ができなくなる事を説明した上で、
鎮静剤で眠らせてあげる事にした


体力の限界だったんだろう。意識レベルを落として半日ぐらいして、
そのまま眠る様に亡くなられた


お見送りの時、長男さんが俺の耳元で
「ありがとうございました。この事は伏せておきますから」

...何か、壮絶に勘違いされてないか?



116:
本当にあった怖い名無し:2010/06/25(金) 20:37:29 ID:NEOD/H5y0
>>114
その鎮静剤教えて。



118:
本当にあった怖い名無し:2010/06/25(金) 21:43:58 ID:ks+9jNsUO
>>116
フルニトラゼパム(ロヒプノール)



121:
本当にあった怖い名無し:2010/06/25(金) 22:40:49 ID:TPQq/ovg0
>>114
うちの近所の病院は寿命が近い老人が入院したときに、
「あと3日くらいでお願いします」
言うと、ちゃんと3日後に親戚一同が集まった頃に
なぜか死ぬようになってる。
名医とはこういうものを言う。

名医に向けて精進あるのみだ。



115:
本当にあった怖い名無し:2010/06/25(金) 20:04:31 ID:UkGITORc0
ドクターキリコと思われたんだな



129:
本当にあった怖い名無し:2010/06/26(土) 09:54:22 ID:s/bJPFbB0
昔見た、キャストがジャニーズだらけなので多分中高生向けのドラマ。

主人公の高校生は、幼い頃父の愛人に誘拐され、
目の前で勝手に自殺未遂されたせいで女性恐怖症。

それでも好きな女の子ができてつき合うようになったが、時々昔のことを思い出して進展できない。
ドラマの終盤でその父の元愛人が出てきて許してと言ってくるのだが、すったもんだの末
「この人も父との許されぬ恋で苦しんだ」
と許す展開になり、父親に「お前も成長したな」と褒められる。
誰のせいだよとかそこは許さなくてよかったのにとか子供心に後味悪かった。

主人公の先輩も育ての母親に性的虐待を受けていていたのに
(先輩は愛人の子で、育ての母は正妻。夫(故人)へのあてつけで愛人にさせられた)

「育てのお母さんガンでもうすぐ死んじゃうんだよ」
「親子なのに許してあげないと可哀相」
と嫌がる先輩を周囲で洗脳(という風にしか見えなかった)して和解させたのが酷かった。
ちなみに周囲は先輩が受けた仕打ちを知っていた。



130:
本当にあった怖い名無し:2010/06/26(土) 09:58:00 ID:gbKij/O70
>「育てのお母さんガンでもうすぐ死んじゃうんだよ」
>「親子なのに許してあげないと可哀相」
>と嫌がる先輩を周囲で洗脳

なんか美味しんぼの山岡士郎みたいだな…
雄山は別にガンじゃないし死なないが
周りの人が全て雄山の味方、悪いのは山岡さん、雄山は人格者と
取り囲んで言い募って山岡を責めたあげく、唯一の理解者であるべき嫁までが
率先して「あなたから歩み寄らないと」だもんなぁ



157:
本当にあった怖い名無し:2010/06/27(日) 16:34:02 ID:lbqnq32q0
チキタ★GUGU 1/2

ある国の王様は善人で、いつも民のことを考え粉骨砕身して働いていた。
望めばなんでも手に入る立場なのに、一日に数時間しか眠らず、食事も最低限しかとらず、
より良い国をつくることだけを考え、臣下たちに愛されていた。

しかし、王様は老いており、死期はすぐそばにあった。
国には果てなく問題があり、そうした問題を解決するには自身も果てのないものにならなければ、
王様はそう思い始める。治世のために自分の中に積み重ねてきた様々な知識や経験、
それが死とともに消えていくことが惜しく感じられた。

王様は呪術師を集めて、不老不死のための方策を練るようになった。
模索されるその方法の中には、何十人もの人間の命を犠牲にするような方法もあった。
王様は、大勢の民を助けるために、何十人もの民の命を奪うようになった。
儀式に使うために男の心臓70人分やら赤子の爪を壺いっぱいに集めたりなど、常軌を逸したものだった。

その段階で、実は王様はウイルス状の妖怪に乗っ取られていた。
ウイルス妖怪は意思を持たないが、本能的に人を殺すことを好んでいた。
そのため、王様の行動は人を殺す方へと傾いてしまっていたのだった。

しかし、元々王様が持っていた国をどうにかしたいという真っ当な王としての思い、
通常の人間としての感情などは完全には失われておらず、王様は民を犠牲にするたびに泣いた。
ウイルスは王様を媒介にして臣下たちにも感染し、
感染者は王様の理想のシンパと化しつつ、王様を延命させる方法を探して人殺しになっていった。

ウイルスは、王様のそばにいて、王様の考えに共鳴したり、心に隙があったりすると感染する。
一度感染したらもう治ることはない。
王様の異常さに気付いた者たちは、王様を倒そうと試み、城に入り込んでまずは王様の臣下たちを殺した。

臣下たちは王様と同じく、殺人に関しての感覚は壊れていたが、
感情面は普通の人間のようで、すっきりとしない戦いだった。

王様は、心の清い者しか入れないシールドの中に立てこもってしまう。

王様はウイルスに侵されながらも、
あくまでも「全ては民に尽くすため」という思想に基づき行動していたので、

心の清さは失われていなかったらしい。
そのシールドの中には、俗人たちが入ることは叶わなかった。



158: 本当にあった怖い名無し:2010/06/27(日) 16:35:13 ID:lbqnq32q0
2/2

何名かは、ならば口で説得しようとしたが、仲間の一人がそれを止める。
もし少しでも王様の理想に同じたり、哀れみを感じれば、同じようにウイルスに感染してしまうため、
口頭での問答などやるべきではなかったからだ。

みんなはその場から引き、王様の立てこもっている部屋を外から厳重に封じた。
部屋には食料などはない。剣で殺すことも説得もできないのなら、餓死させようという考えだった。

閉じ込められた王様の赤ん坊のような泣き声がしばらく聞こえ続けたが、
その日の晩に、王様はひっそりと生きることをやめた。
きっと数カ月は生き続けるだろうと思っていたので、皆はそのことに驚いた。

心も体も疲れ切っていた王様は、臣下に囲まれて国のことを思う事だけで生き続けていた。
王様に殺された人たちにとっても、王様自身にとっても、
王様の死は良いことだったのだろうとの会話が交わされた。


王様は可愛らしいじいちゃんとして描かれていたので、このくだりは衝撃的だった



168:
1/2:2010/06/29(火) 02:30:53 ID:cNSofpNr0
チキタのあらすじ読んでふと思い出した、
同じ作者TONOさんの怪談エッセイ漫画「よからぬ話」より。


ある日たまたま家族みんな夜出かける予定があって、家が空く日があった。
TONOさんは遊びに行く前に荷物を置いてこうと、夕方に一旦誰もいない家に帰った。
すると、電話が鳴る。
「もしもし?」
「僕ごろう。今から行くからね」と男の子の声。
「ええと、どこのごろう君?」困惑して尋ねても、
「僕ごろう。今から行くからね」返ってくるのは同じ言葉。

その日は誰か訪ねてくる予定はなく、『ごろう』という名前の心当たりもない。
「掛け間違いじゃないかな?」
「″かせのひらた″でしょ?今から行くからね」
確かに″加勢の平田″はTONOさんの家のことだ。
(知り合いの子なのかな…?)

「もしもし?今日は家に誰もいないから来たら駄目だよ。
お父さんかお母さんに代わってくれるかな?」

「僕今から行くからね」
「だから、今夜は誰もいないの!ボク誰か大人の人に代わって!」
「…」
「もしもし?」
「僕…今から行くからね」
「来てもだめだって!」
「僕ごろう」
「だからどこのごろう君なの?」
「今から…行くからね」
何度断っても同じ言葉を繰り返すのが薄気味悪い。
(怖い…この子何か変だ)

「もう切るよ。来ても誰もいないからね。お父さんとお母さんにもそう伝えてね」
「…パパとママは、交通事故で死んだよ」
それを聞いて思わず電話を切ると、TONOさんは家を飛び出した。
事故にあった血まみれの少年が、家に向かってきているように思えてならなかった。


169: 2/2:2010/06/29(火) 02:32:10 ID:cNSofpNr0
「今から行く」という不気味な電話があった日に限って、
みな外出の予定があったのはただの偶然だろうか?

もし家に誰か残っていたら、どうなっていたのだろう…。
(私の家族は災いを免れたのかも…)

後日、夕方の賑わっていショッピングモールのカフェの中でそのことを話していると、
「やめて!この話ヤバイよ!」と真っ青になる友人。
「見てよ、私たちの周り、人がいなくなってる…」
先程まで埋まっていたカフェの席はがらがら、店員の姿も見えず、買い物客の往来もなくなっていた…。


よからぬ話はぞーっとする話が盛りだくさんなんだけど、中でもこれは怖かった。



179: 本当にあった怖い名無し:2010/06/29(火) 16:10:16 ID:rF5kLE7U0
>>168
私は「よからぬ話」で印象に残っているのは

テレビを見ながら横になってウトウトしてたら金縛りにあい
「こんなところで寝るからこういう目に会っちゃうんですよねー」
「あははははは」
って声がテレビから聞こえた(画面もなんかおかしかった)って話だ。
明日のわが身・・・



182: 本当にあった怖い名無し:2010/06/29(火) 17:31:43 ID:iC5sJUnr0
ついさっき見たニュースだが。

http://jp.reuters.com/article/entertainmentNews/
メキシコの歌手、死亡報道の否定直後に殺害される

メキシコの歌手セルジオ・ベガさん(40)が26日、
自身の死亡報道を否定した数時間後に、何者かに銃で撃たれて死亡した。

ベガさんは事件直前、インターネットに掲載された自身の死亡報道を芸能サイトで否定。
「わたしが殺されたとか事故に遭ったという話がラジオ局や新聞社に持ち込まれるのは、
長年起きていること」などとコメントしていた。
国内ツアーをしていた同国北部のシナロア州でコンサート会場に車で向かう途中、
トラックに乗った犯人に襲われ、殺害されたという。

メキシコでは、麻薬組織を歌などでたたえるミュージシャンが
ライバル組織の標的となるケースもあり、ベガさんも警備を強化していたという。

…それはさておき、麻薬組織を讃える歌って何だよ…。
オカルティックな現象というより、
いつ殺されても不思議ではない環境下での錯綜した情報だったんだろうな。
「前線のA軍が壊滅」→「誤報でした、A軍健在です」→直後に本当に玉砕、みたいな。



185:
本当にあった怖い名無し:2010/06/29(火) 18:57:24 ID:BCtq+peI0
>>182
その文章よく読むと
べつにベガさんが麻薬組織を讃えたわけじゃなくね?



187:
本当にあった怖い名無し:2010/06/29(火) 20:21:17 ID:iC5sJUnr0
>>185
死亡記事にわざわざメキシコの音楽界事情を書いて
ベガさん「も」警備を強化していたとあるってことは
(どこぞのガラの悪い歌手が命を狙われたというだけで、この人は
犯罪組織とは縁もゆかりも無い潔白なら、
わざわざ警戒する必要がない)、文脈からして
当然にその人もそういう麻薬組織を讃えて歌ったミュージシャンの一人で
それが殺害原因と目されている、ということでは?

…と思ってググってみたら、英語版Wikipediaによると
「ベガの歌の多くはNarcocorrido(麻薬組織を祝福するバラード)である。
メキシコでこの種の音楽をやっているミュージシャンは、
時おりライバルのギャングのターゲットとなることで知られている。
メキシコではこの種の歌手が少なくとも過去3年間に7人殺された。」(翻訳)だそうな。
http://en.wikipedia.org/wiki/Sergio_Vega_(singer)




211:
紅の玉  1/2:2010/07/01(木) 23:45:52 ID:gL/LkEAu0
宮部みゆきの短編集「幻色江戸ごよみ」に収録されている一編

主人公の佐吉は様々な飾り細工を作る職人。身体を壊して床に臥している妻お美代の
治療費を稼ぐ為に懸命に働くが、折悪しくその当時は老中が定めた「奢侈取締り」の法
によって贅沢品が禁じられており、豪華な簪や櫛、煙管や煙草入れに至るまで
製造及び販売が許されない状況にあった。

そんなある日、佐吉の下に人品卑しからぬ

老人が訪れ「銀細工のかんざしを作ってくれ」と依頼する。見事な紅珊瑚の玉まで
持参しての頼みだったが、それは当然贅沢品を禁じる法に抵触する。

犯罪の片棒は担げない、と一度は断ろうとする佐吉だったが老人の真摯な態度と
悪法への非難がましい口ぶり、そして何よりも妻の治療に充分な高額の報酬に
心を動かされてかんざし細工にとりかかることになる。
「身内に嫁入り道具としてこっそり持たせるだけのものだから人目につくことは無い」
という老人の言葉も背を押した。

やがて見事な紅の玉をあしらった銀かんざしが完成し、その素晴らしい出来栄えに
職人としての矜持が満たされた佐吉は、さながら刀工が銘を刻むようにかんざしの
見えにくい部分に小さく己の名を刻んでしまう。いつかはこんな悪法が無くなるようにとの祈りも込めて。

後日、老人に完成品を引き渡す際にその事実を告げて許しを乞う佐吉に対して
老人は「見上げた心がけだ。名を残すのに武家も町人も関係ない」と鷹揚に
許したばかりか、当初の約束より五両も上乗せした報酬を払ってその場を去った。
喜ぶ佐吉とお美代。


212: 紅の玉 2/2:2010/07/01(木) 23:46:59 ID:gL/LkEAu0
しかしその二日後、事件が起きた。

ある侍が仇討ちにあって殺された。下手人は若い娘と隠居の老人。
卑劣な手段で親を陥れられたその娘は復讐に燃えて小太刀の腕を磨き、祖父と共に
その仇敵を討ち果たしたのだという。白装束に身を固めたその娘は、それはそれは
見事な「紅の玉が付いた銀のかんざし」を挿していた……。

話好きな隣家のおかみさんにその事件の顛末を聞いた佐吉は愕然とする。
そんな細工がそういくつもあるはずが無い。そのかんざしは確かに自分が作ったものだ。
仇討ちの許しも申請せずに仇討ちを行った娘と老人は間違いなく死罪になる。

あの老人とその孫娘には命と引き換えても成すべきことがあったのだろう。
佐吉がかんざしに「名を残す」心がけをあの老人は称え、許してくれた。
だがそんなものは矜持に命を賭けられる身分と覚悟がある人間に許された「贅沢」だ。

もしあのかんざしが誰かが大事にしまっておく嫁入り道具ではなく、白日の下に晒される
「罪人の持ち物」になるのだと知っていたら、決してあんな愚かな真似はしなかった。
何故それを教えてくれなかった。たった一言「銘を刻むのはやめておけ」と言ってくれれば―

悄然として立ち尽くす佐吉の目に、厳しい顔をした差配と役人が近づいてくるのが見えた。
佐吉はぼんやりと考える。自分が捕まった後は、一人では到底生きていけない
お美代は一体どうなるのだろう、と。

この短編集は半分以上の話が後味悪いので、結構お薦めだ。



213:
本当にあった怖い名無し:2010/07/01(木) 23:58:17 ID:833aKZEB0
主人公は一点の責められる所も無い
って訳でもない所が後味わるー



216:
本当にあった怖い名無し:2010/07/02(金) 00:56:31 ID:u0SozQPY0
ちょっと怒られるぐらいで済みますように



217:
本当にあった怖い名無し:2010/07/02(金) 01:51:47 ID:VZS7LhYf0
>>216
いやいやいやwww
暗い気分になってたのにお前のレスでなごんだわwww



317:
本当にあった怖い名無し:2010/07/06(火) 17:46:34 ID:vdFbZPE00
あるブログで読んだ話。

薬物中毒で統合失調症の男が通り魔事件を起こした。被害者には0歳児も含まれていた。
ベビーカーごと包丁で何度も刺したらしい。
捕まってから男は「あいつが通る。殺される前に殺せ」と命令された、と供述した。

当然それは幻覚として処理された。
後日被害者の身元とともに、ある事実が判明した。
0歳児の曽祖父はかつて、男の祖父を殺していた。
男に命令を下したのが誰なのかは当然不明のままだ。



398:
本当にあった怖い名無し:2010/07/12(月) 20:35:59 ID:kGsLHYTh0
むかしむかし、仲の悪い夫婦と、4人の兄弟がおりました
ある日、とうとう夫婦は離婚を決意しました。そして、子供たちを居間へ集めました

「お父さんとお母さんはね、離婚することにしたんだよ。
お前たちはどちらかと暮らすことになる。明日までに決めておきなさい」

お父さんはそう言いました。

その日の夜、お父さんは言いました。
「最初に言っておく。お母さんと別れたら、お前たちのお小遣いを少し減らすことになるよ。
それでもいいならお父さんと暮らそう」


次の日の朝、お母さんは言いました。
「お母さんに付いてきたら、お小遣いは今の3倍あげるわ。
毎日おいしい料理も作ってあげられるし、授業参観だって毎回参加できるわよ」


夕方、お母さんが買い物に行っている間、兄弟たちは話し合いました。
「なぁ、どうするよ。どっちに行く?」

次男はみんなの様子を伺います。
「私はお母さんと行くわ。お父さん、料理下手だし」長女はお母さんと一緒に行くと言います。

「お姉ちゃんがそういうなら僕もそうしようかな。お兄ちゃんたちもそうしようよ。
今の3倍のお小遣いってことは、毎月DSのソフトが一本買えるんだよ」
三男がそういうと、

「じゃあ俺もそうしよう。兄貴もそれでいいよな?」次男が同意を求めます。

しかし、長男は一人だけ反対します。

「お前ら待てよ。おかしいとは思わないのか?何で働いてない母さんが、そんなにお金を持ってるんだよ。」
「お父さんからイシャリョーもらうんでしょ。お兄ちゃん、お父さんと暮らすつもりなの?」
「僕はそうするつもりだよ。僕が家のことをキチンとすればいいだけだし」「変わってるな。兄貴は」
結局、お父さんと暮らすのは長男、お母さんと暮らすのは次男、長女、三男ということになりました。


399: 本当にあった怖い名無し:2010/07/12(月) 20:38:42 ID:kGsLHYTh0
それから数年後…お父さんを選んだ長男は、
家事と勉強を両方こなし、父親の負担を軽くするために国立大学に進学しました。


「なあ、お前は何であの時父さんを選んでくれたんだ?」父親がそう聞くと
「だって、父さんは僕たちに対して嘘を言わなかったでしょ?
父さんは不器用だけど、正直だから付いていけるんだよ。
今は苦しくても、
後4年したら僕も社会人になるから父さんに楽させてあげるよ」

「おいおい、4年後も父さんはまだ50代だぞ。お前に養ってもらうほど老いぼれてはいないよ(笑)」

一方、お母さんを選んだ子供たちは…「なぁ、何で俺たちこんな目に遭ってるの?」
次男がぼやきます。
あの後、お母さんはお父さんから慰謝料をもらっていましたが、
子供たちへの小遣いと、自らの浪費でアッという間に使い果たしておりました。

暫くはサラ金で凌いでいたのですが、法律が変わって、専業主婦は借金が出来なくなってしまいました。

「そうよね…それに加えて、あの男が居座ってるし…」
実は二人が別れた3年後、新しい父親ができたのです。

しかしこの父親、毎日パチンコ三昧で、ほとんど働きません。
しかも子供たちに暴力を振るうのです。


ご飯はいつもスーパーの期限切れ間近の惣菜です。
お母さんはお父さんと別れてからほとんど家事をしなくなりました。

「お母さんがあの時言った事は僕たちを引き取ってお金をもらう為の嘘だったんだね…
こうなるんなら、最初からお父さんと暮らせばよかった…」


そして何よりも不幸だったのは一番勉強しなければいけない時期に、遊び呆けていた子供たち。
次男は高校中退、長女は売春、三男は家出と暗い未来が待っているのでした……




428:
本当にあった怖い名無し:2010/07/14(水) 01:44:23 ID:lGHl1VRO0
いつの間にか大化の改新が646年になってる
つーか、大化の改新そのものの定義も変わってる
後味悪いとは少し違うかもしれんが、すごいもやもやする
変わったんなら教えてくれYO!
http://ja.wikipedia.org/wiki/大化の改新



429:
本当にあった怖い名無し:2010/07/14(水) 07:26:22 ID:xJQTpR6R0
知らない間に聖徳太子が架空の人物になってたりね。
歴史は刻々と変わる。



431:
本当にあった怖い名無し:2010/07/14(水) 13:47:28 ID:U5nCDAxe0
年代暗記の語呂合わせはどうなってるんだろうね
鎌倉幕府成立とかも



432:
本当にあった怖い名無し:2010/07/14(水) 14:16:53 ID:GnIyQeBj0
>>431
今はいいはこ(1185)作ろうなんじゃね?



434:
本当にあった怖い名無し:2010/07/14(水) 15:23:41 ID:BsDjtYHR0
いつの間にか、「帰化人」が「渡来人」と書き換えられていたり
キリスト教徒でもないのに西暦を使うのが「当たりまえ」になっていたり、、、

↑ 上に書かれているが、聖徳太子が「いなかった事」として、
最近書き換えられているのは、その功績を知っていれば一秒で気付く筈。

まあ、……役人が下半身接待を受けているのも、その一因かもしれないが、、、



440:
本当にあった怖い名無し:2010/07/15(木) 11:04:47 ID:A94k4UiOP
バタリアン

軍の秘密物資が漏れ出したおかげで死体が動き出して町中大変。
登場人物たちもゾンビに襲われたり戦ったり逃げたり自らゾンビ化したりして、
そのうち追いつめられたところで、最初の、軍の流出物を見つけました。
そこには「何かあったらここへ連絡して」と電話番号。

電話すると軍の偉いさんが出て、町の場所を聞き出して
「よしわかった。待ってろ」
と言いました。

やれやれ、これで救出してもらえる、ひと安心…と思ったら
核ミサイルが飛んできて、生きている人間もゾンビも、丸ごと焼き払われました。

めでたしめでたし



442:
本当にあった怖い名無し:2010/07/15(木) 14:14:00 ID:KL2Uqmh4O
>>440に追記
前出の核飛ばした軍の偉いさんが大統領に電話で報告

「何もかも焼けてしまったので心配には及びません
火災も雨によって鎮火しておりますし
全ては雨に洗い流されてしまいます」

そもそもバタリアン菌が町中に蔓延したのも
主人公?が焼却炉でバタリアンを焼却した為に
煙突から舞い上がった菌が雨雲に付着して
菌雨となって広範囲に降ったせい
明日の朝には洲全体と雨雲の通り道全体が
バタリアン化をイメージさせる雨雲でEND



443:
本当にあった怖い名無し:2010/07/15(木) 15:35:20 ID:u20bSmwN0
昔読んだ藤子不二夫Aの漫画が後味悪かったんだが内容ははっきり覚えてない。
タイトルは「少年」とか「少年時代」とかそんな感じだったような。

戦時中田舎に疎開した少年が主人公。
疎開先の学校にはイケメンで成績もよくスポーツ万能、クラスを仕切る少年Aがいる。
主人公とAは親友になる。
都会っ子の主人公は田舎にない物を色々と持っているんだが、それを理由に級友にからまれたりする。

そんな時に主人公を助けてくれるのもA。
二人は友情を深めていくが、そのうちに、優しくしてくれたはずのAが率先して主人公をいじめ出す。
それも、級友たちを率いてなんともねちねちした感じに。

たとえば、孤立していく主人公を、ある雪の日に級友たちが雪合戦にさそう。
いじめられてたと思ったのは気のせいだった、と喜んで参加する主人公だったが
相手の投げてきた雪玉には石が仕込まれていて流血する。

実はAの家はとても貧しく、がさつな祖母や騒がしい弟妹の面倒を見なければならない。
学校では完璧な人間で通っていたAは、余所者の主人公にそれを見られたのが我慢ならなかったらしい。
何不自由なく都会で裕福に育った主人公への妬みもあったようだ。

後味が悪いのは、Aが単純ないじめっ子ではなく
いじめたかと思ったら主人公にすごく優しくしたり、
二人きりになると友情を感じさせるような振る舞いをするところ。

主人公もそんなAにどんな感情を向ければいいかわからず翻弄されるし
読んでる方もすごくやきもきする。

ラストはたしか、主人公は都会に帰ってAとは和解するものの
Aの今後の悲劇を暗示して終わりだったような気がするがどうだったか・・・

うろ覚えすぎてすまん。知ってる人いたら補完たのむ。



444:
本当にあった怖い名無し:2010/07/15(木) 16:09:40 ID:bxFBcaZa0
>>443
「少年時代」?
実家に漫画あったなあ
確か、最後の方でAはいじめられる側に転落するんだよね(理由は忘れた)

漫画版ではどうだったかちょっと思い出せないけど、後に実写映画になった時に、
主人公が新しいガキ大将に強要されて、無抵抗のAを殴るシーンがあったと思う)
最後は大人になった主人公が当時を振り返るモノローグで〆られていて、
それによるとAは戦死したんじゃなかったかな



445:
本当にあった怖い名無し:2010/07/15(木) 16:10:20 ID:b90bLwHs0
>>443
それって、映画化されて
井上陽水の主題歌(タイトルと同じ「少年時代」)が
大ヒットしたやつの原作?

映画しか観たことなくて内容はあまり覚えてないけど、
主題歌が淡い感傷的な余韻だったこととも相まって
「過ぎ去りし少年期の追憶」というか
『スタンド・バイ・ミー』を観終わった時と似た印象を受けた。



452:
1/2:2010/07/15(木) 21:27:36 ID:9gcwFl8CO
どっかの医師のブログに書いてあった話

その男の子は、ディズニーが大好きだった。
小さい頃からビデオや絵本を何十回も繰り返して見ていたし、
部屋の中はぬいぐるみで埋まっていた。男の子さはディズニーランドに行くのが夢だった。
でも病気が重かったので、なかなか許可が下りなかった。

ある日とうとう許可がもらえることになった。男の子と家族は
万全の支度をし、ディズニーにも連絡をとって、何かあったときにも
ランドの医療施設で対応してもらえるよう準備をして出かけた。

初めての夢の国に、男の子は夢中になった。ポップコーンを頬張りながら、
次はどれに乗るかをおおはしゃぎで相談した。最高の気分だった。そんな時。


453: 2/2:2010/07/15(木) 21:30:18 ID:9gcwFl8CO
「ママー、あの子気持ち悪ーい」
他の子供の心ない一言。男の子は、薬の副作用で髪の毛が無くなっていた。
手術の影響で顔面に麻痺もあった。その子供の親は、
「わあホントだ!気持ち悪いねー!」
と男の子を指差して言った。しかも、大きな声で。
その言葉は、当然男の子の耳に入った。

家族がどんなにフォローしても、もう男の子が顔を上げることはなく、
帽子を深く被って顔を隠し、大好きだった夢の国を後にした。
「ディズニーランドなんか大っ嫌い! もう絶対行かない!」
男の子はブログ主に涙を浮かべてそう言ったという。

実話な上にこの男の子がもう亡くなってしまっているのが
更に後味悪い。



519:
本当にあった怖い名無し:2010/07/18(日) 16:27:59 ID:UYVMeTh20
俺今マンションで一人暮らししてるんだけど、今日ちょっと怖いことがあった。
休みだったから昼ごろに起きて、買い物でも行こうと思ってシャワー浴びてたんだ
一通り体を洗ってさぁ出ようと思ったら、浴槽の排水溝が詰まってることに気付いた
最近掃除してなかったからなぁと掃除用の歯ブラシでズボズボやってたら、妙な手応えが。
何だ?と思って引き抜いて、ゾッとした。

40センチはあろうかという長い髪の毛がごっそり束になって出てきた
明らかに俺の髪の毛ではない。
俺は男だしロン毛でもない、それどころか髪の色が違う。
俺は黒髪なのに、出てきた髪は茶色がかっている。
何だこれ、気持ち悪っ・・・と思いながら浴槽の脇の便器に捨てた。
捨てても捨てても出てくる。
一体どこにこんな量の髪の毛があったんだってくらい大量に。

それらを便器に捨てていると、「カランッ」と硬いものが便器に当たる音がした
何だ?と思って髪の毛が大量に入った便器を覗き込んだ。
銀歯だった。しかもまだ中に歯が残っている。
一気に鳥肌が立った


単純に考えて前の住民のものだったとは思うが、ただひたすらに気味が悪かった。



522:
本当にあった怖い名無し:2010/07/18(日) 18:25:30 ID:zLRJjns50
519んちのトイレが詰まってあふれそうで怖い。



818:
本当にあった怖い名無し:2010/08/01(日) 07:04:23 ID:oAy7cXvZ0
☆新一の短編がプチ後味悪かったりするぞ
うろ覚え&駄文ですまんが

『もたらされた文明』
ある惑星の住人達が、宇宙探査戦の帰りを何日も待っていて、ようやく探査船が帰ってくる
住人達は宇宙飛行士に「どんな星にいったの?」と興味心身で質問して、
宇宙飛行士は「地球っていう星に行ってきたよ」と答える

「地球でこんな凄い物を手に入れたんだ」と言って、住人達に「鍵」を見せる
住人達は鍵を見てきょとんとしていて、「それはいったい何なの?」と質問する
宇宙飛行士「これは、ドアや箱をこの鍵を持っている人にしか開けなくする道具さ」
住人達はますます訳が分からないといった様子で「そんなことをして何になるの?」と聞く

宇宙飛行士「自分の所有物を他人に持って行かれたりしないようにさ」
住人達は相変わらず理解不能で「どうして人の物を持って行くの?」と聞く
宇宙飛行士「それは、自分で苦労して手に入れるより、
他人の物を盗んだ方がずっと楽で簡単だからだよ」


それを聞いた住人達はカルチャーショックを受ける
宇宙飛行士「お土産はまだ沢山あるんだ。これなんか見てくれよ・・・」
終わり

題名が意味深



880:
本当にあった怖い名無し:2010/08/02(月) 15:26:33 ID:8rbmLGwd0
昔読んだ短編

山奥に一家が暮らしていた。
木々は多いが同じぐらいに石も多い土地で、
水場は小さな泉ぐらいしかない場所だったが、
そこは現代のインフラの発展ぶりで、水道はしっかりと山の下から引かれていた。

ある時、一家の娘が行方知れずになった。
ようやく見つけたものの、一人で泉に遊びに行っていたらしい彼女は、
溺れ死んで泉に浮かんだ姿で発見された。体はひどく冷たかった。
もうこんな思いはしたくないし、誰にもさせたくない、
冷たい体に寄り添いながら一家の主人はそう思った。
そうして彼は、泉に鉄網で蓋をした。
もう誰も子を失わないようにと、蓋は固く閉ざされた。

山奥にもう一つの一家が暮らしていた。
それは母子で、渇きを抱えながら水を求めていた。
子供はもう衰弱しきり死にそうだった。
今まで、弱い子供を何人も亡くしていた母親は必死で水場を探した。
水の気配を感じてようやく泉を見つけたが、そこは固い蓋で閉ざされていた。
母親は蓋を外そうと躍起になった。

その母子は鹿だった。蛇口を捻れば出る水は無縁のもので、泉の水が頼りだった。
母鹿は角を用いて何度も蓋を持ちあげようとしたが、びくともしない。
無理矢理に行っているうちに、角が根元から折れて血がこぼれた。
折れて飛んだ角は、弱り切り横たわる小鹿のそばに落ちた。
母鹿は血を流しなが、それでも、残ったもう片方の角で蓋を開けようとし続けた。
それでも蓋は開かず、小鹿は冷たくなっていった。


後に人間一家は鹿の件を知らされて鉄蓋を除去することになるのだが、
鹿の件を知らせる時の「子供の親はあんただけじゃないんだ」とかいう台詞が重かった。



888:
本当にあった怖い名無し:2010/08/03(火) 01:30:50 ID:p1Y5wPM20
>>880
蓋外した途端また溺れる人が出たりしたら更に後味悪いな



738: 本当にあった怖い名無し:2010/07/26(月) 23:17:55 ID:vr48Gwa+0
いろんな後味が悪い事件があるが、北九州監禁殺人事件。

松永は自ら7人もの人々を直接殺害することはなかった。
虐待して暴力による支配をすることによって
他人にターゲットの人物を殺害させる手法を取った。
7人の犠牲者のうち、最初に殺された人物を除き、6人は家族であり、子供がふたり含まれていた。
松永は人を支配し貶める天才でサディスト。まるでスパイへの拷問よりひどい仕打ちを子供にまでする

松永は監禁して虐待している人に用便の制限をした。小便は決められた数のペットボトルに出し
大便は1日1回、松永の許しを貰ったときだけできた。万が一大便を漏らしてしまった場合
その大便を家族が見ている前で食べさせられ、汚れたパンツはきれいになるまで吸わされることになる。

それ以外にも、松永は就寝の自由も奪った。
監禁されている人は狭い風呂場などに押し込められ
体育座りのまま寝かされた。
また、日中は全員台所に何時間も立たされた。


当時はテレビなどでバンバン放送されていたが、
事件の繊細がわかるにつれ話題に触れられなくなっていく。


ソースは上から二番目の事件。詳しく書いてある
http://www8.ocn.ne.jp/~moonston/ikka.htm



741:
本当にあった怖い名無し:2010/07/27(火) 01:00:28 ID:QvBfra8l0
>>738の犯人は死刑より被害者がされたことと同じことを倍にしてやりたい
児童に死体処理させるなんて…ミキサーで死体解体って…
男は人のよさそうな顔なんだろうね
741_1



740:
本当にあった怖い名無し:2010/07/27(火) 00:05:07 ID:4aAgc9w/0
10歳の姉に弟を絞殺させるなんて鬼畜で泣ける。



747:
本当にあった怖い名無し:2010/07/27(火) 14:16:28 ID:XRfNTWG00
あ、そういえばアメリカなど一部の大人数の里親宅や施設など
少年少女達への折檻として、ずっと同じ場所に直立不動で立たせたり
一人が悪さしたら全員に体罰とか、体より精神にドンっとくる虐待が多いそうだ
精神的に崩されていくのは一番胸糞悪い。

あと有名どころでケッチャムの「隣の家の少女」

謎解きもない。
「犯人」の心理に深入りするものでもない。
「被害者」の追い詰められる心理が描かれているわけでもない。
何かすげぇ事実が明らかになっていく話でもない。
読者が「やられた。。」と唸るよなドンデン返しがあるわけでもない。
ただただ、ある虐待を、始まる前から最後まで主人公の目を通して語っているだけ。

オチはない。
こんなことすればこうなるだろうという当たり前の(そしておぞましい)結末が待ってるだけ。
で、その結末に至ったところでそれだけ。

その結末を見せ付けられるだけ。不快指数MAX
コンクリート詰め殺人事件を目の前で見せ付けられ何もできずにいるような・・・・
後味が悪くなる№1の小説だったよ



761:
本当にあった怖い名無し:2010/07/27(火) 19:29:26 ID:KQHMvwfj0
「隣の家の少女」の後味の悪さは虐待の酷さだけでなく、
主人公の少年がヤバい状況を認識しつつもなかなか少女を助けようとしない
やっと行動に出たと思ったら時既に遅し、という所にもある

読者は主人公の少年に感情移入するから、
虐待を目の前にして何もできずにいる少年に対して
「なにやってんだ、早く助けろよ」って苛立を覚えるし、
結局少女を助けられないことに読者自身も
罪悪感とか後悔を強烈に感じるんだよね



764:
本当にあった怖い名無し:2010/07/27(火) 20:17:45 ID:KQHMvwfj0
小説内の虐待は実際にあった行為をほぼ再現してるね
http://ja.wikipedia.org/wiki/ガートルード・バニシェフスキー
http://ww5.tiki.ne.jp/~go_mad/ketchum/murder.




765:
隣の家の少女のモトネタ事件1:2010/07/27(火) 21:03:05 ID:aq4WSw8w0
通報を受け、16歳の少女シルヴィアが発見されたのは1965年10月。
警察が家に到着した時、シルヴィアは地下室のマットレスの上に横たわっていた。
彼女は尿でずぶ濡れになったベットに半裸で横たわっており、
その身体には無数の傷痕、火傷で覆われていた。そして彼女の腹部には
「i am a prostitute and proud of it(私は売春婦、そしてそれを誇りに思う)」
と刻み込まれていた。

この家の所有者、中年女性のガートルードはこうなったいきさつについて、こう説明した。
シルヴィアは、妹のジェニーとともに夏の間この家に泊っていたが、家を勝手に抜け出し
数人の少年たちに襲われ、家についた直後に死んだ。彼女は自らこの結果を招いたのだ、と。
しかし、妹のジェニーの話は違っていた。


766: 隣の家の少女のモトネタ事件2:2010/07/27(火) 21:04:20 ID:aq4WSw8w0
ガートルードは家を守りながら7人の子供を同時に扶養していた。
インディアナポリス・モーター・スピードウェイでソーダを売ることと
前夫からの養育費で生計をたてており、食事は缶詰のスープでしのいでいた。
1965年7月、ガートルードは週給20ドルで LIKENS夫妻が旅行に出ている間
ベビーシッターとして夫妻の子供達(姉シルヴィアと妹ジェニー)を預かることになった。

そんなある日、最初のベビーシッターの料金が振込み期日より遅れる。
腹が立ったガートルードは「タダであんた性格をなおしてやる!」と叫び
振込みが遅れてることを理由に姉妹に暴力を振るうようになった。
翌日料金が振り込まれても暴力が止むことはなく、武器は素手からオール、ベルトから
木の板と残虐行為はエスカレートしていく。

繰り返される暴力は、しだいにシルヴィアだけに集中していくことになる。
ガートルードは自分の子供二人(当時15歳のポーラと12歳のジョニー)に
虐待を手伝わせていたが、近所に住む子供を引き入れ暴力が凄まじいものになっていく。
ある者はシルヴィアをサンドバッグとして扱い
ある者は何度も何度もコンクリートの壁にシルヴィアをたたき付け
ある者は階段上から叩き落とし、ガードルートに命じられるまま
シルヴィアの肌に150回以上に渡ってタバコの火を押し付けていた。

シルヴィアがある夜 マットレスの上で失禁した。
この日から地下室は監獄になり、食事を奪われ自分の尿と便を食することを強いられた。
そして裸にされ、はやしたてられ無理矢理膣にコーラの壜を差し込まれた。
さらにシルヴィアは熱く焼けた針で、ガートルードが腹部に単語を刻み込まれる。

なんとか隣人の注意を引こうとしたシルヴィアだが、
コンクリートの床に打ち倒され死亡。

※ガートルードは裁判で終身刑の宣告を受けたが、1985年に仮釈放された。



768:
本当にあった怖い名無し:2010/07/27(火) 21:27:46 ID:WZNwYI5j0
>>766
酷すぎるな
親にしてみれば、百回殺しても殺したりないだろうな



769:
本当にあった怖い名無し:2010/07/27(火) 21:42:34 ID:dvLSLK/T0
>>768
よく見たら親もDQNっぽい。
旅芸人一座の労働者であったレスター、ベティ・ライケンス夫妻の子供として誕生した。
ライケンス夫妻の結婚生活は不安定で、一家は頻繁に引越しをしていた。
シルヴィアはしばしばよその家に下宿したり、強引に親戚の家に預けられたりした
なお、シルヴィアは、14もの住所を転々としていた。
1965年には、祖母が万引きで逮捕、拘留されたために、インディアナポリスで母親と一緒に生活していた
またガートルードの「娘を正してあげる(straighten his daughters out)」という言葉に勇気付けられた 結果、
レスターは週20ドルで娘たちを下宿させてもらうことに合意したのだった。
「親がバカンスに出かける間に子供預けた」んじゃなくて、
ドサ周りの間は子供預けっぱなしにしてたようだ。
たいして知らないやつに「娘を矯正してやる」と言われて金払って預ける親ってのは…



767:
本当にあった怖い名無し:2010/07/27(火) 21:11:21 ID:aq4WSw8w0
シルヴィアは美少女だ・・
767_1

映画化になってたりしたんだね。



771:
本当にあった怖い名無し:2010/07/27(火) 22:26:00 ID:7AXKR5J40
事件の経緯ありがとう。なるほど、口にするのも憚られるなぁ。
虐待内容が女子高生コンクリ事件と酷似してるね。
人数が増え次第にエスカレートしてった過程とかも。



775
本当にあった怖い名無し:2010/07/28(水) 04:19:31 ID:YkQkJMdT0
終わりの方で主人公が
虐待の主犯である隣の家の熟女を殺すシーンはちょっとスッとする
その場にいた人々も黙認して事故として処理されるんだよね

ただ、本の最後に後日談があって
隣の家の少年(主犯の息子)が成長してから
連続殺人鬼として逮捕されたって話が出てくる
後味はしっかり悪いw




776
本当にあった怖い名無し:2010/07/28(水) 07:03:58 ID:1GMi9D3x0
成る程、単に陰惨な事件というだけでなく
それに対する自分の感情までも含めた後味の悪さなんだね。
分析面白かったよ。




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