https://livedoor.blogimg.jp/nwknews/imgs/0/0/008f30a6.png

548:本当にあった怖い名無し:2013/07/29(月) 19:41:49.48 ID:mVc02arK0
指差し
伊集院光のラジオで伊集院が語ってた話(キングオブコメディ高橋から聞いた話)


小学校3年くらいのときに大きい団地に住んでおり、
その団地の子たちはみんな自分と同じ学校に通っている。

ある日、その団地の道を歩いていたら、マンション上層階の踊り場のような所に、
自分達の団地の人間ではない男の子3人が居た。

彼らが何故かこっちを見て笑いながら話しをしている。
よく見ると指を指して悪口?を言っているようだった。

その時は悪口に苛立つ事よりも「あいつら誰だろう??」という思いが強かった。



549:548:2013/07/29(月) 19:44:27.13 ID:mVc02arK0
翌日、学校の友達に話すと、そいつらがどこの誰なのか確かめようという事になり、
友だち5人+自分の6人で昨日彼らを見かけた現場に向かった。


例のマンションの踊り場を見上げるとやはりまた居る。
また3人でこちらを指刺し嘲笑しながら話しをしている。

友達の一人が血気盛んにもそいつらのいる場所へツカツカと上がって行った。
自分たちはとりあえず下から状況を眺めていただが、

少しすると、あろうことかその友達と例の3人は仲良く談笑し始めた。
そして、例によってこちらを指指し、笑いながら話をしている。




550:548:2013/07/29(月) 19:46:38.39 ID:mVc02arK0
わけがわからず、また一人確認しに友達がその踊り場へ昇って行った。
ところがこの友達も前述の友達と同じように彼らと打ち解けて談笑を始めてしまう。

この調子でまた一人、また一人とその輪に入っていき、
結局自分一人だけが残ってしまった。呆然とその状況を眺めていると、

彼らは近所の空き地へ行き、ゴムボールで楽しそうに遊び始めたのだった。
しばし時間が経ち、ボール遊びを終えた友達の一人に、

「あいつらは何処の誰なの?」と聞くと、



551:548:2013/07/29(月) 19:49:09.15 ID:mVc02arK0
「なんでも無い」

とだけ言われた。その一言しか言われず、何がなんだかわからぬまま泣きながら家に帰る。
帰宅後、荒ぶる様子で母親に包丁を貸して欲しいと泣きつく。何故?と母親に聞かれ、

「殺したいやつがいる!」

と答えた。この後母親に宥められ、眠りについた所で記憶は終了。


終了。結局何なのかよくわからん不気味な話。
【閲覧注意】伊集院光の怖い話『百物語』『豚女』『汚れたくるぶし』
http://blog.livedoor.jp/nwknews/archives/3947900.html



109:本当にあった怖い名無し:2007/11/16(金) 12:09:20 ID:xUNrgch10
リサイクルショップ
家具付きのおうちに引っ越すことになったので、
不用になった自分の家具をリサイクルショップに売ることにした。
冷蔵庫やら洗濯機やらベッドを引取りに来てもらうために、携帯電話で問い合わせた。

昨日の5時過ぎだったはず。3コールで男の店員が出た。

そのリサイクルショップでは、店内に女性の声でCMが流れている。
店員の声と一緒に、電話口の向こうからは落ち着いたメロディにのった
「お売りください」の口上がずっと聞こえていた。

しかし、なぜかそのCMは、途切れ途切れだった。

ちょっと聞こえて、無音になって、またちょっと聞こえて。
周波数の問題だろうか、と疑問に思いながら話をする。

ベッドは型の問題で引き取ってもらえないらしい。
(ちぇっ、ごみにするしかないのか。)

私が心の中で文句を言い、店員が息継ぎをした瞬間。
かすかに男性の声が聞こえた。
その店のCMは女性の口上の後で男性が合いの手入れるみたいに店名を歌って、
また口上があって…ってつくりになっている。

機械の故障かなんかでCMが飛んでいきなり歌に入ってしまったのかと思った。

でも、違った。相変わらず女性の口上も続いている。やっぱり切れ切れだけど。
カウンターに声の大きい客が来たのだろうか。
次のちょっとした間でこの予想がはずれだったとわかった。
声は意味のある言葉ではなく、うめき声だった。
「ぅぅぅぅぅぅ」て感じ。どうやら、ずっと呻いていて、CMが途切れた時だけ聞こえたみたいだ。
…あれっそれも矛盾している。はじめは何も聞こえなかったのだもの。
どうやら、うめき声のほうの音量が上がっているらしい。




110:109:2007/11/16(金) 12:10:08 ID:xUNrgch10
(つづき)
と気付いた時には、もう大音量になっていた。うめき声っていうか叫び声レベルだ。にもかかわらず、店員の声は少しも邪魔されずにこちらの耳に入ってくる。
「では、その日の午前中でいかがでしょう。」
「うおおおおおおおおああああああああああ」て感じ。
で、私もなんかおかしかった。すげえ怖いと感じてるのに、淡々と会話を進めてる。

「はい。よろしくおねがいします」
「おおおおおおおおお、おお、お」
「ご不要にn、、、んでも、売り」←CMだけ途切れ途切れ
声が三つ同時に聞こえる。
びびりまくりで混乱する頭で、なぜだかピンときてしまった。
この叫び声、店員と同じ声だ。ぞっとした。

「おおおおおおおおおおおおおううううおおおおおおおおおおお」
悲しそうでも怒っている風でもなかった。近いのを探すと、絶望したっ て感じだ。
いつか見た映画で、心の病んだ独房の囚人がこんな声を出していたかも。
やがて商談が終わり、電話を切った。携帯の電池がいきなり切れた。
機種変したばっかで、昨日充電したてなのに。

今、やっぱり家具を売るのをやめるべきかどうか自分会議してる。



181:本当にあった怖い名無し:2007/11/17(土) 00:38:56 ID:7iYpLyo/O
人影
自分のじゃなくて叔父の体験談だけど…


当時独身で一人暮らしだった叔父さんがある晩、
寝室で寝ていると胸を締め付けられるような苦しさで目を覚ました

叔父さんは何と無く違和感を覚えて室内を見渡したそうだ

すると、叔父さんの寝室の扉には擦りガラスの小さな窓みたいのが付いてるんだが、
そこにうっすらと人影のようなものが写っていた

泥棒だ、とっさに叔父さんはそう思った
叔父さんは仕事中はずっとタバコ吸ってるかコーヒー飲んでるかの生活で
体重は100キロ近くという不健康ボディだったが、柔道だったか空手だったかの有段者

包丁やナイフを持ったぐらいの素人の泥棒ならボコボコにする自信はあったらしい

「誰じゃいゴラァァア!!」と叫びながら寝室の扉を開けた叔父さん
だがそこには泥棒なんかいなかった
代わりに白い人の形をした靄のようなものがいた
そしてそれは叔父さんの前で消えていった
ここが叔父さんの凄いとこで
「ンだよ、泥棒じゃねぇのかよ!なら俺を起こすンじゃねぇ!!」とか思いながら寝直したそうだ


しかし次の日もまた胸の苦しさで目を覚まし、
擦りガラスに人影が写っていたので扉を開けると、叔父さんの目の前で消えていく

これが毎晩の様に続いた
2週間も続いた頃、精神的に負いるのが普通だが、叔父さんは負いってはいなかった

もっとも睡眠不足気味で肉体的には若干負いったらしいが
「次に現れた時は扉開けずに無視してやる!絶対負けねぇ!!」と奮い立った
ある晩、またいつもの様に叔父さんは胸の苦しさで目を覚ました



182:本当にあった怖い名無し:2007/11/17(土) 00:41:54 ID:7iYpLyo/O
案の定、擦りガラスの向こうには奴がいる
「オレは人を半殺しにしたことならあるが殺したことはねぇ、なんで幽霊に怨まれなきゃならん!」
と寝不足の怒りをパワーに変えると扉を開けたい衝動をグッと堪えた
その間にも胸の苦しさは強くなっていく

そしてそれに比例するように擦りガラス越しの人影は濃くなった
まるでピンボケの白黒写真が徐々にピントの合ったカラー写真になっていくように
さらにそいつはドアノブをガチャガチャ回し始めた
胸の激しい苦しさと正体不明の相手との睨み合いに
全身からは嫌な汗が滝のように噴き出す


人影が肌色は悪いがガッシリとした体格で水色の服を着ていて左手で
ドアノブを回しているのが分かるくらい濃くなった時に、叔父さんの胸の苦しさは限界に達した

我慢できなくなった叔父さんはベッドの上から這うようにして進んで寝室の扉を開けた
連日の経験から扉を開ければ苦しみから解放されると思ったのだ



184:本当にあった怖い名無し:2007/11/17(土) 00:43:01 ID:7iYpLyo/O
果たして扉の向こうに立っていたのは叔父さん自身だった
叔父さんと全く同じ姿形、水色のパジャマを着ているのまで一緒だった
自分と違う点と言えば酷く体調が悪そうで肌色も悪く目には
生気が無く苦痛に歪み助けを求めるような表情をしていた

「いや、これこそが今の自分自身の姿なのかもな」
そんなことを考えていると扉の向こうの叔父さんは
いつもの人影と同じく溶けるように消えていった


そしていつの間にか胸の苦しさも消えていた
その晩は結局そのまま朝まで起きていた
朝一で職場に欠勤する旨を伝えると
仕事が忙しくない時期だったこともあってすんなり許可された


叔父さんはそのまま病院に向かった
何故そうしたのか、それは叔父さんにも分からなかった
ただ本能的にとしか言えないという
叔父さんは丸一日かけて入念な検査をしてもらった
検査の結果、叔父さんは極度の狭心症を患っていて心筋梗塞の手前だと診断された
「お宅のように一人暮らしだと寝てる時に心筋梗塞を起こして誰にも気付かれずにそのままポックリってパターンも有り得たよ」
と医者に言われてゾッとしたそうだ

その時に叔父さんは全てを悟ったそうだ
オレは毎晩発作を起こして死にかけてたんだ
そしてオレの体から魂がどんどん抜けていってた
だが、そこはオレの魂
死んでたまるかとばかりにドアノブに捕まり寝室の扉の前に止まり続けてた

オレが扉を開ければ魂は体に戻りオレは生き返る
そりゃ扉を中々開けなければ魂はどんどん抜けていくから胸の苦しさも強くなるわな
その後、叔父さんは食事療法と投薬治療で完治
今ではその頃からするとかなり痩せてるし心臓も元気、
何より叔父さんの体を気にかけてくれる奥さんもできた

最後に叔父さんの一言
人間ドックとかは絶対に定期的に受けた方がいい

長文スマソ
文才が無いからあんまり怖さが伝わらないかも…



185:本当にあった怖い名無し:2007/11/17(土) 00:50:18 ID:IUNx4rSYO
>>184 不思議な話だね。面白かった。



234:本当にあった怖い名無し:2007/11/17(土) 17:56:56 ID:YFZuJ6xh0


これの最後んとこにビビるようならホラーやめたほうがいい



235:本当にあった怖い名無し:2007/11/17(土) 18:00:10 ID:3LUsIR9o0
>>234
見るならコメント消してね



683:1/6:2007/11/21(水) 03:29:21 ID:nFp+RS5V0
顔が無い
つい先日の話。


うちは競売にかけられた不動産の調査を請け負ってる会社なんだけど、
こないだ前任者が急に会社に来なくなったとかなんだかで、
やりかけの物件が俺に廻ってきた。
まぁ正直うちの会社は、とある筋の人から頼まれた”訳あり物件”を取り扱うような
ダーティなとこなもんで、こういうことはしょっちゅうだからたいして気にもとめず、
前任者が途中まで作った調査資料(きたねーメモ書き)持って、
遠路はるばるクソ田舎までやって来たわけですよ。

その物件はかなり古い建物らしく、壁とか床とかボロボロであちこちにヒビが入ってたり、
湿っぽい匂いがしたりで、相当テンション下がってたんだけど、
まぁとにかく仕事だからってことで気合入れ直してせっせと調査を始めたわけですわ。



684:2/6:2007/11/21(水) 03:30:24 ID:nFp+RS5V0
1時間くらい経った頃かな、ふと窓から外を見ると一人の子供が向こうを向いて
しゃがみこんでなにやら遊んでるのに気づいた。
よそ様の庭で何勝手に遊んでんの?って注意しようかと思ったんだけど、
ぶっちゃけ気味が悪かったんだよね、その子。

なんか覇気がないというか微動だにしないというか、一見すると人形っぽいんだけど
しゃがんでる人形なんてありえないし、でもとにかく人って感じがしなかった。
クソ田舎だけあって辺りはありえない位に静まり返ってるし、
正直少し怖くなったってのもある。
建物の老朽化具合からみて3年はほったらかしになってる感じだったので、
そりゃ子供の遊び場にもなるわなと思い直し、「今日は遊んでも良し!」と勝手に判断してあげた。
ひとんちだけど。



685:3/6:2007/11/21(水) 03:31:20 ID:nFp+RS5V0
んでしばらくは何事もなく仕事を続けてたんだけど、前任者のメモの隅の方に、
 ・台所がおかしい
って書いてあった。調査資料はその書き込みのほとんどが数字(部屋の寸法等)なので
そういう文章が書いてあることにかなり違和感を感じた。
で気になって台所の方へ行ってみると、床が湿ってる以外は特におかしそうなところはなかった。
でも向こうの部屋の奥にある姿見っていうの?全身映る大きな鏡に子供の体が少しだけ映ってた。
暗くて良くわかんなかったけど間違いない、さっきの子供だ。

そうか、入ってきちゃったんだな。とぼんやり考えてたけど、ほんと気味悪いんだよねそいつ。
物音1つたてないし、辺りは静かすぎるし、おまけに古い家の独特の匂いとかに
やられちゃってなんか気持ち悪くなってきた。
座敷童子とか思い出したりしちゃって。
もうその子を見に行く勇気とかもなくて、とりあえず隣にある風呂場の調査をしよう
というかそこへ逃げ込んだというか、まぁ逃げたんだけど。



687:4/6:2007/11/21(水) 03:34:30 ID:nFp+RS5V0
風呂場は風呂場でまたひどかった。多分カビのせいだろうけどきな臭い匂いと
むせ返るような息苦しさがあった。
こりゃ長居はできんなと思ってメモを見ると、風呂場は一通り計測されてて安心した。
ただその下に、
 ・風呂場やばい
って書いてあった。普段なら「なにそれ(笑)」ってな感じだったんだろうけど、
その時の俺は明らかに動揺していた。
メモの筆跡が書き始めの頃と比べてどんどんひどくなってきてたから。
震えるように波打っちゃってて、もうすでにほとんど読めない。
えーっと前任者はなんで会社に来なくなったんだっけ?病欠だったっけ?
必死に思い出そうとしてふと周りを見ると、閉めた記憶もないのに風呂場の扉が
閉まってるし、扉のすりガラスのところに人影が立ってるのが見えた。

さっきの子供だろうか?
色々考えてたら、そのうちすりガラスの人影がものすごい勢いで動き始めた。
なんていうか踊り狂ってる感じ?頭を上下左右に振ったり手足をバタバタさせたり
くねくね動いたり。でも床を踏みしめる音は一切なし。めちゃ静か。
人影だけがすごい勢いでうごめいてる。



688:5/6:2007/11/21(水) 03:37:00 ID:nFp+RS5V0
もう足がすくんでうまく歩けないんだよね。手がぶるぶる震えるの。
だって尋常じゃないんだから、その動きが。人間の動きじゃない。

とは言えこのままここでじっとしてる訳にもいかない、かといって扉を開ける
勇気もなかったので、そこにあった小さな窓から逃げようとじっと窓を見てた。
レバーを引くと手前に傾く感じで開く窓だったので、開放部分が狭く、
はたして大人の体が通るかどうか。
しばらく悩んでたんだけど、ひょっとしてと思ってメモを見てみた。
なんか対策が書いてあるかもと期待してたんだけど、やっぱりほとんど読めないし、
かろうじて読めた1行が、

・顔がない

だった。誰の?
そのときその窓にうっすらと子供の姿が映った。気がした。多分真後ろに立ってる。
いつの間に入ったんだよ。
相変わらずなんの音も立てないんだな、この子は。
もう逃げられない。意を決して俺は後ろを振り返る。
そこには…、なぜか誰もいなかった。



689:6/6:2007/11/21(水) 03:38:32 ID:nFp+RS5V0
会社に帰った後に気づいたんだけど、そのメモの日付が3年前だった。
この物件を俺に振ってきた上司にそのことを言うと、
「あれおかしいな、もう終わったやつだよこれ」
って言ってそのまま向こうへ行こうとしたんで、すぐに腕をつかんで詳細を聞いた。

なんでも顔がぐしゃぐしゃに潰れた子供の霊が出るというヘビーな物件で、
当時の担当者がそのことを提出資料に書いたもんだからクライアントが
「そんな資料はいらん」と言ってつき返してきたといういわくつきの物件だそうだ。
清書された書類を見ると確かに「顔がない」とか「風呂場やばい」とか書いてあったw

まぁこういった幽霊物件は時々あるらしく、出ることがわかった場合は
備考欄にさりげなくそのことを書くのが通例になってるそうだ。
他の幽霊物件の書類も見せてもらったが、なるほどきちんと明記してあった。

なんで今頃こんなものが出てきたんでしょうかね?と上司に聞いたら、
「んー、まだ取り憑かれてるんじゃないかな。当時の担当者って俺だし」



692:本当にあった怖い名無し:2007/11/21(水) 03:52:08 ID:NxQeWFTwO
すごい…怖いです。



250:登れない階段1/5:2007/11/09(金) 17:37:12 ID:rRGvWjsF0
登れない階段
昔、警備員をしていた時の事。


俺は警備会社に入社早々、ある区域の機械警備の担当をする事となった。
その日、昼間は先輩社員と警備対象となる数十もの建物の場所を車で巡回確認し、
夜間は待機所で警報信号に備える事になった。
その区域には機械警備と別に、夜間巡回警備をする物件も3ケ所あり、
物件の一つにAという元病院だった建物があった。

先輩曰くそこは「出る」病院らしく、霊感に強い人は絶対近づきたくないと言う場所だったらしい。
俺は確かにそれまで何度か幽霊を見たことはあるが、
普段は霊感なんて別に感じない人間だったので、

ありがちな話だ位にしか思わなかったし、
実際新入社員で覚える事が多くそれどころでも無かった。


その病院の巡回は夜間2回、午後11時ごろと午前3時ごろの予定。
他の2件の物件の巡回を終え、病院の1回目の巡回を予定通り行うこととなった。
深い山中にあるその地域の中心に、比較的大きな川が流れておりその川沿いに病院はあった。

以前、水は霊を呼び込むと言う話(リングの井戸みたいな)を聞いた事があり、
妙に納得できる部分があった。

新病院への移転の為、80年代後半に廃墟となった病院。
地上2階地下1階、長さ約100m×30m。

解体しない理由はその解体費用に問題があったそうだが、
以前解体しようとしたときに何か問題があったという、
これまた在りがちな噂があると先輩は言っていた。


病院は高さ3m位のバリケードで囲まれており、
入り口はアコーディオン式で南京錠を開けて敷地内に入る。
例によって落書きや割れた窓ガラス、自分の身長とかわらない生い茂る雑草・・・
病院内の巡回経路が決まっていて、斜面に面した建物であることから
屋外にある螺旋階段を上り、

2階入口から内部へ入ることになっていた。



252:登れない階段2/5:2007/11/09(金) 17:38:05 ID:rRGvWjsF0
2階の古びた南京錠を開け中へと入ると、
懐中電灯で照らす細長い建物の内部に無数の病室が確認できる。

建物内部は生暖かいような、寒気がするような言葉では言い表しにくい空間・・・
当然ベットなどは無いにせよ、1986年の週刊少年ジャンプがあったり今だいまだ生活感が残っている。

先輩によれば、そうやって夜中に懐中電灯で
巡回警備する事自体が事情を知らない人からすると、

建物で妙な光を見たとかいう怪談になってるらしく、そういう意味では笑える。
巡回経路順に、スロープ(車椅子や足の不自由な人用の坂道)を通って1階へ降り、
同じように病室やナースセンターを確認していく。何も異常は無い。

地下に降りるには階段を使わないといけないので、
病院に入る前に建物配置図で確認した階段のほうに

行こうとするが、「地下はいいよ、どうせ何も無いし・・」と言うので、内部巡回は切り上げ。
本来は当然回らないといけないが、この先輩かなりビビリだったらしくて。
で、内部を出て外周も確認。異常なく巡回終了。

そこから待機所へと移動し、車中で遅い夕飯をとり
緊急警報と2回目の病院巡回に備えることになった。

午前1時ごろ、先輩は一日中俺を指導していた事もあり疲れて寝てしまった。
俺も最初は配置図で物件内部の確認をしていたのだが、やはり疲れてうとうとしてきた。
待機中とはいえ仮眠は許されている事もあり、
1時間位ならと思い目覚しを2時30分にかけて寝る事にした・・・



253:登れない階段3/5:2007/11/09(金) 17:39:05 ID:rRGvWjsF0
・・・・・
・・・薄暗い・・・
場所が良く分からない・・・
何か、階段の前にいるようだ・・・階段・・・?
どこかの建物の階段の一番下らしいが、
階段の踊り場にある窓からかすかに光がさしている・・・


その場所から別の部屋につながってる様だが、なぜか行く気がしない・・・
とにかく登らないと、ここにいてはいけない、そんな気がした・・・
足を踏み出し階段を上ろうとした、が出来ない・・?
何故だろう、足が重い・・・

よく見ると足元にツタのようなものが絡んでいる・・
それが徐々に自分の体へと絡んでいく・・・

ツタを取り払おうとする・・・が、今度は階段の方から大きなベニヤ板らしいものが自分の体に
倒れかかってくる・・・薄いのでこれも払おうとするが、
何か次々板が階段の上から倒れてくるようだ・・

板のせいでかすかな光も見えなくなりつつある・・・
とうとう幾重にも重なるベニヤ板と絡まるツタのせいで、仰向けに倒れてしまった・・・

・・・苦しい・・・重い・・・呼吸が出来ない・・・暗い・・・

・・・ここで死ぬんだ、そんな気がした

・・・あぁ、階段を・・階段を、登りたかったのに・・・



254:登れない階段4/5:2007/11/09(金) 17:40:14 ID:rRGvWjsF0
ここで目が覚めた。夢だった。
9月中旬とはいえ肌寒い山間での深夜、車内で汗だくになっていた・・・
午前2時20分、先輩はよく寝ている。
あの夢は何なのかというよりほぼ確証がその時点で、あった。
怖い、とは当然思った。が、行かなくてはという気になった。
先輩をそっと起こし、次の巡回は自分一人でするのでと告げ、
待機所から車を走らせ病院へと向かった。


病院の外観は先ほどと変わりなかった・・・
順路どおり内部へ入館。
2階の確認を終えた。ここで順路通りではない、階段を探してみる。
配置図通り、階段はあった。そのまま降りていく。
幅2mもない狭い階段。足元を懐中電灯で照らす。


踊り場がある。窓から川が見える。
1階に着いた。ここで1階を巡回しなければならない。が、そのまま地下へ降りてみる。
1階と地下の間の踊り場・・・窓ガラスがベニヤ板らしいもので外から封じられている・・・
(本来地下に窓があるはずはないが、後で外から確認したがここは斜面にある建物なので窓があり、
すぐその下は地面になっていた)
日が昇ると光がさすのだろうか・・・
そして、地下へと降りて階段を見上げて懐中電灯を照らす・・・

・・・光はさしてないが、夢と全く同じ光景・・・



255:登れない階段5/5:2007/11/09(金) 17:41:17 ID:rRGvWjsF0
・・その後の事はよく覚えていない。
それから、俺は一人立ちして機械警備に当る日々を送る事となった。
が、ことごとく、俺には事故と事件が付きまとった。
強盗、殺傷、暴力、交通事故、機械の故障・・・

こんな仕事だから当たり前と言えばそれまでだが、その起こる頻度が並ではなかった。
次第に自分と同じ勤務になるのを避けようとする同僚も多くなり、仕事はうまくいかなくなった。
結局、1年しないで俺は仕事を辞める事になった。

呆然とした日々を過ごしながらも、
俺はこの1年余りで起こった事が何だったのか知りたくなった。
確かに自分の不注意などの事故もあったが、何か釈然としない・・・
俺はある占い師を尋ねてみた。

占い師にこの1年の事、夢のことも話した。
占い師はかなり躊躇ったが、言った。
 
 「何か・・・行ってはいけない場所に行ってしまいましたね。
 あなたの人生、今後も不幸が重なってくるよ。
 その夢は、あなたの今後の人生を暗示してたんだよ・・・」

占い師から、今の境遇を変えるという方法は教わった・・・
毎日それを実行している
が、変わらず他の仕事に就いても俺の身の回りには、
次から次に不可解な事故や事件が起こる・・・

正直、もう生きる気力がない・・・
何故俺がこうならなければならなかったのだろうか・・・?



257:本当にあった怖い名無し:2007/11/09(金) 17:57:34 ID:vMPS0YX00
>>255
乙です
もう少し書けませんか?
新しい職場の事とか。



261:本当にあった怖い名無し:2007/11/09(金) 18:11:15 ID:rRGvWjsF0
>>257
その後、食品工場に勤めたのですが
自分の周囲でシャモジとか、調理器具が紛失する事故何度もありました。
ご存じの方もいるかもしれませんが、食品工場で者が紛失すると言う事は
生産品への混入を即意味します。つまり、紛失時に生産していた製品は全て検品、
理由がわからなければ全て廃棄。被害額は数千万円単位。
かなり色んな内部調査が行われたにもかかわらず、原因は不明。
ただ、その紛失時全てに自分が関わっていたので、まるで何度も尋問をうけました。
その後、原因不明の高熱が続き、結局退社せざるを得なくなりました。
今も平熱で37度以上ある体質に変わってしまいました・・・



274:1/2:2007/11/09(金) 19:00:00 ID:RdrIDLnY0
風呂場の声
神戸の震災があった年の話。 場所はボロアパート1階、自宅の浴室。
父が深夜2時まで続いた仕事を終えて帰宅し寝ている家族を気遣いながら
のんびり風呂に浸かっていた時、しずかな風呂場にかすかに人の声が聞こえる
子供のような女のような・・・

風呂に浸かりながら風呂桶から体を乗り出して耳を澄ます・・・
「死にたくない・・・ たすけて・・・ 死にたくない」とはっきり聞こえる。
声の発信源は下から・・・・ 
毛髪が絡まる排水溝の穴から聞こえているのだ・・・・
なにが起こっているのか理解した父は「ヒっ!」という短い悲鳴をあげて風呂から飛び出た。

風呂を出た先は6畳ほどの台所兼玄関。
裸の父を迎えたのは天井から生える謎の足だった。
天井から太腿から下だけ見える骨と皮でできたような茶色い足が突き出ているのだ!
父は「うおおお!」と大きな声を上げた。
俺と母は驚いて飛び起きて裸の父に駆け寄った。
父いわく謎の足は悲鳴をあげた父のほうへ向きなおすと2階へ「スーっと」移動して行ったらしい。

その後、家族で神戸の震災でたくさんの方が亡くなったのでこんなことが起きたのではないか?
と震災で不幸に見舞われた方々のご冥福を祈り手を合わせた。



275:2/2:2007/11/09(金) 19:00:30 ID:RdrIDLnY0
後日、ボロアパートに複数台のパトカーが集まり、事の真相を知る。
2階に住んでいた短大生が風呂場でリストカット自殺していたのだ。
父が聞いたのは2階住民の最後の断末魔が配水管を伝わってきたもの。
そして足だけ見えたのは自ら命を絶つ罪を犯した魂を連れ去るものの足だった。



372:英一郎:2007/11/10(土) 17:11:32 ID:uCnpRUZZO
ホームの子供
妖精を見た・・・気がする

大学行くときに電車を待っていて、ホームの椅子に座っていたら
exerciseみたいな動きをする子供(小学生位)が突然俺の前に現れた


何時視界に入ったかわからないが、チョコマカと手やら足やら一生懸命動かしてる
電車と人が接触しないようにするための黄色い線があって、
その子供は明らかに線を越えてホームの端ギリギリのラインでテンヤワンヤしていた

駅員さんも近くにいたけど注意する様子も無く、とうとう電車が来てしまった

子供は夢中で踊って(?)いた。子供の手が電車に接触した。
ボーっと見る事しか出来なかった。そして、飲んでいたCoffeeを吹いた。

電車の外装から手が抜け出してきたり、めり込んだりしてたからだ。
所謂、人間が立体映像に指で触れようとする、これの逆バージョン。

ここで初めてその子供は人間では無いという考えが生まれた。
これが妖精さんなんだろうか?


その次の電車は俺が乗らないといけない電車なので、
ちょっと興味本位で子供の近くに近づいてみた。

頭の中で「どんな子だろう」と、思いながらその子を見ると
頭の中に子供の声で『どんな子だろう』って響いてきた。

「えっ?」と思った次の瞬間、また頭の中で『えっ!』と響いた。
「エコー?」そう思ったが今度は何も返ってこない。


驚きはしたが取り乱す程でもなかったのでもう少し詳しく見てることにした。
「たまたま返ってこなかったのか?」思う。
『たまたま返ってこなかったのか!』しっかり響いた。

また「エコー?」思う。・・・・・・・・・返ってこない。
「返せない[音]が在るんだな」と思った。
『返せない[音]が在るんだな』少し悲しそうな声が響いた。


どこかの国のお伽話(?)に登場するエコーの事を思い出した。
「俺のイメージではもっと小さいんだけどな」
『俺のイメージではもっと小さいんだけどな!』「少し怒った?」『少し怒った!』

ちょっと楽しくなってきた。けど電車がもう見えている。

俺は少し淋しい気がしたが子供に別れを告げる、言葉で。
後ろに中年のおばちゃんが数人並んでいたがそんなの無視だ。

「もう行かないといけないんだ。今度こそ幸せになれるといいね。それじゃgood-bye」
電車が来た。子供がどんな顔をしているかはわからない。電車に乗った。
少し恥ずかしそうな声で『ありがとう』と言われた気がする。電車がホームを出る。
子供は改札口の方へと消えていった。




379:本当にあった怖い名無し:2007/11/10(土) 18:56:39 ID:ixFibbQaO
>>372乙。こういう話好きです。



233:本当にあった怖い名無し:2007/10/18(木) 14:05:23 ID:uv6ds8ovO
心霊スポット探索
空気読まずに投下


これは、俺の友達が経験した実話。

そいつのことを仮にSとするけど、Sは肝試しとか好きで、
よく地元のツレとかと一緒に心霊スポットに行ってたらしい。

ある秋の夜、いつものノリでツレ二人と、R寺というスポットにSの車で赴いたんだ。
R寺は県内でもそこそこ有名な場所で、特にその寺に続く下り坂が
ヤバいらしいんだが、S達がその坂にさしかかって車を停めたんだが、何ともない。

雰囲気も普通で、全開にした窓から秋の涼しい風が吹き込んできて心地いいくらい。

あまりにも期待外れだったので、Sは車のエンジンを切り、
ライトも消してツレと談笑しはじめた。

数分後、後部座席に座っていたやつが、急に寒くなったと言い出した。
まぁ、秋も深まる季節だし不自然ではなかったし、
Sは大して不振には思わずに「脅かすなら上手くやれよw」とか言っていた。

だが、後部座席のやつが寒い寒いとあまりに言うものだから、
切り上げて帰るかということになった。


そして、車を発車しようとキーを回す。
が、セルが回る音がするだけでエンジンがかからない!
何度も何度も試すがかからない。
さすがに肝を冷やしたが、Sは冷静に考えてバッテリーがあがってるか



234:本当にあった怖い名無し:2007/10/18(木) 14:07:12 ID:uv6ds8ovO
確認しようとドアレバーを引く。
しかし、ロックは解除されているにも関わらずドアが開かない。
慌ててガチャガチャやっている間に車内の体感温度がどんどん下がってくる。
もう車内はパニック状態で、後部座席のやつなんかは失神しそうな勢いだった。
そして、Sがヤバい!!と思った瞬間、後ろから強烈な光に照らされた。

次の瞬間、エンジンがかかったんだが、
後ろから照らしてきたタクシーの運転手が降りて、慌てて駆け寄ってくる。

そして運転手はしきりに「大丈夫か?なんともないか?」と聞いてきた。
タクシーの運転手の慌て様があまりにもすごかったのでSは
「な、何が大丈夫なんですか?」とか聞いちゃったらしい。

すると運転手が神妙な顔でこう言った。

「今、あんたらの車の後部座席の窓から、車内に入ろうとしてる女がいた…」
と……

もう一目散に逃げ帰って、心霊スポット探索は自重したそうな。

途切れました、ゴメンなさい



591:1/9:2007/10/22(月) 13:14:58 ID:2bULGusq0
ロープ
あまりに不幸なことが続いた。

それをここで紹介する気はないが、俺は自殺することに決めた。
それで、少々安易だが、あの有名な樹海に行って、首でも吊る事にした。
頑丈なロープを持って森に入り、手頃な木を探す。
誰にも見つかりたくなかったので、
森の中を、俺は奥へ奥へと歩いていった。

歩き続けて、もう方向も分からなくなって来た時、
突然、俺の目の前に人が現れた。年の頃40くらいのおっさんだ。
お互いに驚いたね。こんなところで人に会うなんて思ってもいなかった。



592:2/9:2007/10/22(月) 13:16:20 ID:2bULGusq0
なんとなく気まずい空気が流れた後、おっさんが俺に話しかけて来た。
「あんたも・・・かい?」
おっさんは自分の首を切るような仕草をする。それで分かった。
はい、そうです。と頷く。するとおっさんはこんなことを言った。
「いやいや、おれもそうなんだがね・・・ちょっと忘れ物してねぇ。」

「日頃からぼけーっとしてるんだけどさ。死のうと思ってこの森に入って、
散々歩き通して奥の方で手頃な木を見つけたとき、気が付いたんだよね。
あ、ロープ持ってない、って。」
おっさんは照れるように頭をかく。確かに手ぶらだ。なんとも間抜けな話だ。
まぁ、言っちゃ悪いがどこか抜けてそうな顔をしている。



593:3/9:2007/10/22(月) 13:18:43 ID:2bULGusq0
「だからさ、ロープ余っていたら、分けてくれないかなぁ・・・」
仕方ない。ロープは十分に持ってきていたので、おっさんに分けてあげることにした。
「いやいや、助かった。ってのも変な話か。よし、この奥にいい木があったんだよ。おまえさんもそこでやるかね?」
抜け作なおっさんと並んで死ぬのもなんだか嫌だったが、
手頃な木ってのが見てみたくなったので、取り合えずついて行くことにした。

「えっと・・・確かあっちだよな、あぁ、そうそうこっちこっち・・・あれ?」
予想はしていたが、さっそく迷っている。ため息が出る。
「ハハハ・・・さすがに迷うね。まいったまいった。」
目印でも付けておけばいいのに、と思うが、どうしようもない。
「はぁ・・・おれは本当にダメだな。まったく。」



594:4/9:2007/10/22(月) 13:20:09 ID:2bULGusq0
フォローする気にもならない。俺は黙ってついていく。
「あぁ、もう、新しく探すか。いやいや、ほんとすまんね。」
別にいいですよ、と返事をする。そう、時間なんていくらでもある。
急ぐ必要もない。どうせここで死ぬだけだ。

そしてまたしばらく2人で歩く。すると妙なものが視界に入った。
あれ、何ですかね、と俺は前方の右奥を指差しておっさんに言う。
「ん・・・?何だろうな。人・・・か?」
妙なもの、とは言ったが、俺にはそれが何か、もう分かっていた。
まだ少し距離はあるが、前方に大きな木が立っている。
その右側の太い枝に、何かがぶら下がっている。
明らかに・・・首吊り死体だ。



595:5/9:2007/10/22(月) 13:23:49 ID:2bULGusq0
「うわ、あれ・・・」
おっさんも分かったようだ。首吊り死体ぽいですね、と俺が言う。
「あぁ、そうだな・・・気味悪いね・・・」
俺とおっさんは、恐る恐るそこに近づく。
首吊り死体だ。はじめて見る。これから俺がこうなるのか、と考える。
特に恐怖も感じない。我ながら無関心だ。
俺は先立って死体の足元まで近づく。悪臭。臭い。酷い臭いがする。

何となく死体の顔を見たくて、俺は上を見上げた。
少し歪んだ顔。しかし誰だか分かった。
それはおっさんだった。



596:6/9:2007/10/22(月) 13:27:20 ID:2bULGusq0
俺は慌てて後ろを振り返る。
おっさんは驚いた顔をしている。死体の顔に気付いたらしい。
「お・・・おれが?あぁ、あぁぁぁ・・・あはは・・・ハハハハハハハハ・・・」
大声で笑い出した。無理もない、気が狂ったか、と思ったが、次におっさんはこう言った。
「いやいや、ハッハッハ。まいったまいった。おれさ、おれ、もう、死んでたんだよ。いやーまいったまいった。」
目の前のおっさんが、ぐにゃりと歪んだ。かと思うと、霧のようになって霞んでいく。
「いやーよかったよかった・・・。死んだこと忘れて彷徨ってたんだな・・・いやー・・・よかった・・・よかった・・・」
そして、消えた。



597:7/9:2007/10/22(月) 13:31:34 ID:2bULGusq0
俺は呆気に取られた。しばらく呆けた。
不思議なこともあるもんだと思って・・・考えた。考え始めてしまった。

おっさんは死んでいた。じゃあ・・・俺は?
ひょっとして、俺も既に死んでいるのではないか?
それに気付かないで、俺はただ彷徨っているのかもしれない。
嫌な予感・・・なんだか落ち着かない、嫌な感覚に襲われた。

持っているロープを見る。この状態で首を吊るとどうなるのだろう。
死んでいる人間がさらに死ぬ。どうなる?死ねるのか?
腕をつねってみる。痛い。痛みは感じる。
でも、人間は切断した足の痒みを感じることもあるらしい。
つまりそこに肉体が無くても、感覚は残っている訳だ。



598:8/9:2007/10/22(月) 13:35:22 ID:2bULGusq0
じゃあ、この状態で死のうとすると・・・?
俺は死ねないまま、ずっと苦しみ続けるんじゃないか?

そんなのは嫌だ。首の骨が折れる痛み、窒息の苦しみが永遠に続くなんて嫌だ。
どうすればいいか・・・。道は1つだ。

俺の死体を捜すこと。

そうすれは成仏できるに違いない。
自分が既に死んでいる、とはっきり自覚するにはそれしかない・・・。



599:9/9:2007/10/22(月) 13:38:33 ID:2bULGusq0
もう何日経つか分からない。
腹は減らない。疲れも感じない。死んでいるのは確実だ。
でも、まだ、死ねない。消えることができない。
森のどの辺にいるのかも分からない。ここから出られる気もしない。

なぁ、ちょっとさ、手伝ってくれないか?
一緒に捜そうぜ?
俺の死体、見つけてくれよ・・・。頼むよ・・・。

なぁ・・・。



56:本当にあった怖い名無し:2007/09/05(水) 02:11:20 ID:mQ4li1iQ0
念仏
幽霊とかはたぶん関係ないと思うけど

ちょっとビビった話。スレ違いだったらスマソ。

俺は今東京で一人暮らししてんだけど
実家に帰るとき夜行バス使ってんのさ。

それで夜行バスってこともあって、出発したらみんな
シート倒して寝に入るわけ。
俺は今でも経験ないんだけど、同じように夜行バス使って
帰省してる連れの話によると、でっかいいびきかくおっさん
なんかが乗り合わせると最悪らしい。

そんである時その話をふと思い出して、出張とかで東京来るとき同じように
夜行バス使ってるおかんに経験あるか聞いてみた。すると

「ないねぇ…あぁ、いびきじゃないけど
 ある意味それ以上に迷惑で寝れんかった経験あるわ。」

以下オカンの話まとめ。

バスに乗り込んで出発したあと
オカンはいつものように睡眠をとり始めたらしい。
何時間かバスは走った後、途中バスはトイレ休憩のために
サービスエリアに入った。



58:本当にあった怖い名無し:2007/09/05(水) 02:46:29 ID:mQ4li1iQ0
運良く入ったところで目が覚めたため、身を起こし、トイレに行った。
バスに戻ってしばらくすると、またバスは動き出し高速を走りだした。

オカンはすっかり目がさめてしまったため、
しばらくボーっとしてる状態が続いたらしい。
すると、斜め後ろの席の人がぶつぶつなにかをつぶやいてる
声が聞こえたそうな。
最初は寝言かなあくらいに思ってたらしいんだけど
見てみると目が開いてる。「電話してるんかな。迷惑やなぁ。」
みたいに思ってると、すぐに今度は大きな寝息というか、小さないびき
というか、そういうのに変わったらしい。わかりにくくてすまんw

もっぺん後ろ見ると、どうやら半目開けたまま寝てる雰囲気。
「やっぱ寝言か」と思っておかんはまた前を向いたそうな。
しかし、またしばらくするとまたぶつぶつが聞こえてきた。
気にしないようにしようとしたんだけど、その寝言の声がだんだん大きく
なってきたそうな。それでも無視しようとしたんだけど、とうとう寝言
が何を言ってるかわかるくらいになって、おかん眠れなくなったらしい。

えんえんと南無妙法連解経、つまり念仏唱えてたらしい。
おかんに聞こえるっていっても、まわりの人を起こす
ほどの音量じゃなかったから、そのまま三十分近く念仏地獄が続いた。



59:本当にあった怖い名無し:2007/09/05(水) 03:04:07 ID:mQ4li1iQ0
おかんもまあ念仏に気づいたときよりはいくらか
落ち着いたらしいんだけど、開始30分で場は一転。
なぜか加速度的に音量が上がり、十秒たたないうちに音量マキシマム。
もうそれは叫び声と呼ぶ以外になんと呼ぶと言わんばかりに
念仏をわめきちらしだしたらしい。

おかんガクブル。注意しようにも目が半分開いた状態のため
怖くて近寄ることすらできない。しかもそん時には目が白目剥いてて
ひきつけ起こしたみたいになってたらしい。

さすがにまわりの人も起きだしてきて、みんながおろおろしてると
控の運転手の人が登場。少し困りつつも、その人に声かけたらしい。
すると、まさに目が覚めたみたいにハッとして、正気に戻った様子。
控の人が様態たずねても、全然具合も悪くなかったみたい。
そのあとまわりに二言三言お詫びして場は収まったらしい。



61:本当にあった怖い名無し:2007/09/05(水) 03:14:40 ID:mQ4li1iQ0
「その人それからは寝言も言わず目つぶって寝てたけど
 さすがにこっちはしばらく寝れへんかったわぁ。はっはッはっ」

俺なら着くまで寝れないンすけどorz

ただの寝言なわけだけど、その内容と発する時間、場所によって
ガクブルのたねにもなるんだね。

別に霊障でもないのに長文スマソ。
でも明日それに乗って東京かえる身としては
たまらない話なんですよ。失礼しました。



66:何が目的だったの?:2007/09/05(水) 09:53:19 ID:3Gog1VLy0
何が目的だったの?
1/2

友人の彼女の話。
彼女(A子)は、私の友人と付き合う前、S県にある
マンションに1人暮らししていたのですがその時の話です。

A子が異変に気付いたのは、会社の忘年会で遅くなって帰宅
した時の事でした。
最上階の9階に住んでいたA子はエレベーターに乗ろうと
したのですが、利用者が居なくなる時間帯は1階に停止して
いる事が多いエレベーターが9階に止まっていたのです。
やって来たエレベーターには誰も乗っていませんでした。
以来、深夜に帰宅すると2回に一度くらいは、エレベーター
が9階に止まっているのにぶつかりました。
そんな事があってからの事。

帰宅してシャワーを浴びようとしたA子は(うん?)と
思いました。浴槽に何か落ちているのです。
(下着を落としたのかな?)と思って拾い上げると、それは
男物のブリーフで、酷く汚らしく汚れた物だったのです。
真っ青になったA子はすぐに110番通報しました。

駆けつけた警官に事情を説明したA子に、警官は『誰か男の
知人にカギを渡していませんか?』などと失礼な質問もして
きたのですが、その様な事実はないと告げると部屋を調べ
始めたそうです。



67:何が目的だったの?:2007/09/05(水) 09:53:52 ID:3Gog1VLy0
2/2
『何か無くなっている物とか有りますか?』と訊ねられました
がA子には心当りは有りませんでした。
A子の立会いで洋服タンスの引出しの中を調べていた警官は
『おや?これは何ですか』と聞きます。

そこは主に夏物の衣類をしまってあった引出しでしたがTシャツ
の間に一枚の紙切れが有ったのです。A子の健康診断書でした。
会社名、会社住所が印刷され、A子の住所も記入されていましたが
何とその全てに赤インクで丸印が書かれていたのです。

程なくやって来た鑑識係が言うには、ベランダから入った形跡
があり、マドのカギに侵入した時の傷がある。又、恐ろしい事に
そのカギの傷は複数回の物らしいとの事だったのです。

『お嬢さん。これだけ複数の侵入をして何も盗まないという事は
本人を狙った可能性もあるんですよ』
複数の侵入で、今回初めてこの様な行為に出たからは、次回の侵入
で行為がエスカレートする可能性が高い。
最悪の場合、犯人が侵入中に帰宅して出くわす事も有る。

帰りがけに年配の責任者らしい警官が言ったそうです。
こんな事は公式には言い難いし、あくまでも私個人の意見という事
にして聞いて欲しいのですが、と前置きして

『引越した方が良いです』

A子は即日実家に引っ越したそうです。会社までは辞めません
でしたが、上司に異動願いを出したそうです。



98:本当にあった怖い名無し:2007/09/05(水) 23:23:53 ID:XurkwOIH0
『腕章の少年』

私が昔住んでいた大阪S市では奇妙な噂が流れていました。
以下がその内容ですが、何せ10年も前の話なので記憶が定かではありません。

「夕方から夜にかけてナチスの腕章をつけた少年が街を徘徊している。」
「その少年と目が合うと警棒を持って追いかけられる。」
「片足が義足であるというのにすごいスピードで、自転車で全力疾走しても追いつかれそうになった。」
「いつも3匹~5匹くらいの犬を連れている。」

その噂の共通点は確かこんな具合だったと思います。


当時は学校の怪談ブームで口裂け女などが流行っていたので、
恐らくその類の物だろうと私は内心バカにしていたのですが、
この噂が一気に現実味を帯びた事件が一度、ありました。
記憶力の良くない私でもこの出来事は鮮明に覚えています。


その日は中学一年生の丁度今くらいの時期で、残暑でとても蒸し暑い夕方でした。
私は部活が終わってから教室に忘れ物を取りに行ったか何かで、
いつも一緒に帰るグループとは別れ1人で下校していました。


下校途中、私たちの間で大東の坂道と呼ばれていた暗く細長い坂道に差しかかった時です。
向こうから歩いて来る異様に細長い人影が見えました。

「あっ! やばい。」

私は瞬間的にそう思いました。何故ならその人影は5匹の犬を連れているのです。
しかし、前述のとおり私には怪談の類をバカにしているところがあり、
また少年時代特有の好奇心から歩みを止めず進んでいきました。
さすがに直視する勇気は無かったので俯きながら歩いていきました。


そして坂も中腹くらいに差しかかった時です。

突然前方から変な音が聞こえました。



99:腕章の少年:2007/09/05(水) 23:28:54 ID:XurkwOIH0
その音は
「サバンッ、サヴァンサヴァンッ」とでも表現すればよいのか、
とにかく奇妙な音でした。

突然そんな音がするものですから、私はついつい首をあげてしまいました。
そして、見てしまったのです…。 その腕章の少年を。

その少年は年のころは僕と同じくらいに見えましたが、異様に顔色が青白く、頬はこけ、
露出している腕は白く枝のように細いのです。
しかしその腕にはしっかりと…例のナチスドイツのハーケンクロイツの腕章が巻かれていました。
また噂どおり足は義足の様でした。
そして何より印象的だったのは少年の鋭く異様な光を帯びた眼光でした。
そこで私は「しまった!」と思いました。少年の鋭く光る目を見てしまったからです。
その瞬間彼の目が一瞬白眼になったように見え、頭上に上げた左手には警棒が握られていました。

私は振り返ると全力で大東の坂道を駆け上りました。

この坂道は全長40メートルほどの急な坂道で
腕章と目が合った位置から坂を上りきるまで20mほどありました。

その20mほどを全力で走っている間、
後ろから「サバンッ サバンッ サバンッ」という音が聞こえてきます。
それはどうやら腕章の連れている犬?(今思うとそれが犬だったのかどうか定かではありません。)
が吼えている鳴き声のようでした。

その証拠に音は幾つも重なって発せられ、徐々に近づいてくるのがわかります。

私は当時陸上部に所属し、学年でも3本の指に入るくらいの俊足だったのですが、
「サバンッ」の音は近づいてくるばかりです。

冷汗まみれで半泣きになりながら急な坂道をとにかく全力で走りました。
わずか20mほどの坂道がとても長く感じられました。

そして、「サバンッ」の音が本当に間近、つい足元から聞こえてくるくらいのところで、
なんとか坂を登りきったのです。



101:腕章の少年(ラスト):2007/09/05(水) 23:31:43 ID:XurkwOIH0
大東の坂道を登りきったすぐ横には小さな商店があって、
私は半泣きになりながらそこへ駆け込みました。


その店にはいつも寝ている、役立たずの番犬がいました。しかし私が店に入った瞬間「キャンキャンキャン」と激しく吼えまくっていたのが鮮明に聞こえてきました。

店主のおばちゃんは僕の様子を見ると、
「会ってもうたんやな…」とため息混じりにつぶやくとこう続けました。

「もう大丈夫や“あれ”は動物見るとしばらく来えへんから。兄ちゃん運動やってるやろ?
 あぁ…やっぱり、運動やってる子はよく狙われるんや。まあ安心し。
一度会ったら明日以降はもう大丈夫やから。
ただ今夜だけは気をつけて。
部屋の窓は絶対閉めとくんやで。もしなんかペットを飼ってるんなら今夜だけ外に出しときや。
あれは動物がおると何もしてこうへんから。それと帰るんなら今の内うちやで。さ、はよし。」
こういうと私を外に連れ出し坂道の下まで一緒に来てくれました。
そして、「なるべく急いで帰りよ。」と付け加えると帰っていきました。

私はまた半泣きになりながら大急ぎで家に帰りました。
そして親が止めるのも聞かず普段座敷犬として
飼っている犬のトシヒコを家の外につないでおきました。




そしてその晩。



私は部屋の戸締りをいつもより厳重にと雨戸を閉めている時です。
すぐ近くで近所で例の「サヴァンッ」の声が聞こえたのです。
そしてトシヒコが必死に吼えている鳴き声も聞こえました。

その夜はほとんど寝付けず夜通し電気はつけっぱなしでした。

以上が腕章の少年にまつわる私の体験した話です。


長文スマソ。



497:本当にあった怖い名無し:2007/09/08(土) 15:31:34 ID:fzY/oF40O
畳にのまれる
私が小学生だったときの話。

確か曾祖父の三回忌かなにかで母の実家にいて、親戚みんなはリビングで談笑していた。
私は仏壇がある広間と襖で区切られた隣の畳の広間で、枕を取り出し、漫画を読んでいた。

そのとき襖は開かれていて仏壇は丸見えだったが、
昼間だったし、仏壇まで結構な距離もあり、特に気にしていなかった。

それどころか、仏壇に足を向けて寝転がっていた。
しばらくすると睡魔に襲われ、私は寝てしまった。

しばらくして目が覚めた私は、体が動かないことに気がついた。人生初の金縛りだった。
不思議に思いながらも目だけで周囲を確かめてみると、幾つもの枕が散らかっている。
さらに横に向いて寝ていたので、その逆側をできるだけ見てみようとすると、
一本の腕が今にも私に覆うような感じであった。

母が隣に寝にきたのだろうと、安心してまた眠りに落ちそうになったときだ。

「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」

と、映画の呪怨のCMに流れていたような、
喉の奥からだされるような声が耳元すぐで聞こえた。

その時なにを感じたか覚えていない。
その後すぐに体がぐぐぐっと押され、畳にのまれる幻覚があった。

あ、連れていかれるのかな‥

そんなことを考えていたらねてしまった。


起きてから母にきいても、誰も私の寝ていた部屋にはきていないと言った。
今思うと、仏壇に足を向けて寝るような無礼者を曾祖父が叱りにきたのかもしれない。



転載元:http://toro.2ch.net/test/read.cgi/occult/1195110857
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コメント一覧

    • 1. 名も無き哲学者
    • 2022年08月07日 12:01
    • ID:1kUIvWBs0
    • エルダー帝国ガガーン少将、低コストで獣火力な餡は考えられますぞ!
    • 2. 名も無き哲学者
    • 2022年08月07日 13:06
    • ID:rLm3i.EU0
    • 霞が関 通勤2時間
    • 3. 名も無き哲学者
    • 2022年08月07日 14:14
    • ID:MpGicN2j0
    • 何年前の話だよ
    • 4. 名も無き哲学者
    • 2022年08月07日 14:42
    • ID:.ZNCi5qK0
    • 20行超えたら創作なので全然怖くない
    • 5. 名も無き哲学者
    • 2022年08月07日 14:44
    • ID:poEaz3wT0
    • サンダルでお墓参り行って、足を踏み出した先に子供のマムシが横切ったこと。咬まれなかったのはご先祖さまに守られた?それ以来、普通のお出かけでもサンダルが怖くなって夏でもスニーカー(笑)
    • 6. 名も無き哲学者
    • 2022年08月07日 15:21
    • ID:Wky.xBzi0
    • 2


      0


      1


      3


    • 7. 名も無き哲学者
    • 2022年08月08日 15:16
    • ID:8i9Wc9sr0
    • 古いスレを引っ張り出してきた記事だとコメ欄で必ず年代について突っ込む奴が複数現れるけど何年前だろうがどうでもいいし一々うるさい
    • 8. 名も無き哲学者
    • 2022年08月09日 00:12
    • ID:JMpLVVku0
    • 15年前…

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